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フランス全土再びロックダウンへ

2020年10月28日午後8時、フランスのマクロン大統領は全国民に向けた演説で10月30日午前0時からフランス全土で外出禁止とすることを告げました。

実施は少なくとも12月1日までとしており、感染拡大の収束が確認できてからの解除となる見込みです。

ロックダウンとは?

フランスは3/17~5/11に一度、フランス全土でのロックダウンを実施しており、そのときと基本的には同じ措置が取られます。

前回の様子は別のnoteにまとまってます。

具体的には

・外出は自宅から半径1km以内で、1時間以内
・外出には許可証をダウンロードして、外出理由を記載。外出理由として許可されるのは通勤、通学、生活必需品の買い出し、最低限の運動などの、生活に必須とされることのみ。許可証のない外出が発覚した場合は罰金約1万5千円!!
・生活に必要な不可欠な食料品店・薬局・銀行・ガソリンスタンドなどを除くすべての店舗・施設を閉鎖する。(レストラン、バー、映画館その他)
・可能な限りテレワークを優先する。
・ヨーロッパ内の国境間移動は可能。ヨーロッパ外との国境は閉鎖。

などです。

前回との大きな違いは

・保育園〜高校までは感染対策を強化した上で継続。大学はリモート授業
・テレワーク優先であるが、それが不可能な業種は通常営業

などで、さらに具体的にはまた明日アナウンスされるそうです。

ロックダウンに至るまでの経緯

フランスは3/17~5/11に一度、フランス全土でのロックダウンを実施していましたが、解除後は徐々に規制を緩和。8月には多くのフランス人がバカンスに出かける様子がみられました。

しかし、それを機に再び感染が拡大、政府は8月28日にフランス全土で屋外でのマスク着用を義務化しました。未着用は罰金約1万5千円

フランスでの新規コロナ感染者数の推移

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しかし、それでも感染者数の増加には歯止めが効かず、10月中旬からは夜9時以降の外出禁止をするなどして、対応してきましたが、現在の感染者数は前回ロックダウン時を遥かに超える数となっています。。。

フランスでのコロナ死者数の推移

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一方で死者数は前回ロックダウン時と比較すると少ないです。これは、8月のバカンスに出かけた若年層を中心に感染が広がったことから、感染者の年齢層が若いことや、前回以上に医療機関の受け入れ態勢が整っていることが要因に挙げられます。

しかし、ここまでの感染者数になるとまた医療崩壊の危機を回避することに全力を注ぐ必要があります。

またロックダウンかあ...

個人的には、現状を考えるとロックダウンは仕方ないかなと思いますが、やっぱりとても憂鬱な気持ちになります。

街がゴーストタウンのように静まりかえり、人々はピリピリし始めるあの感じがまた訪れるのかと思うと辛いですね。

12月1日までとなっていますが、前回も、最初の見積もりから2度の延期を行ったので、今回もいつまで続くかわからない状態です。

フランス人としては、せめてクリスマスまでにはなんとか解除されて欲しいと願っていることでしょう。

僕は髪切っとけばよかったなあと後悔しています。。。

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