【10分でわかる仮想通貨入門part2】ブロックチェーン
※仮想通貨入門講座のpart2です。
前回の内容を前提に話を進めるので【10分でわかる 仮想通貨入門part1 仮想通貨って何ぞ?】を先にご覧下さい。
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≪前回のおさらい≫
仮想通貨はみんなで取引記録を分散して管理しています。電子マネーのような中央管理者が不要でシステムだけで正しい取引記録を管理し、なりすまし、改ざん、不正なコピーを防ぎます。
この凄いシステムが【ブロックチェーン】という暗号化技術です。
今回はその仕組みとすごさを掘り下げていきます。
≪前提知識:ハッシュ関数≫
決まった入力をすると決まった出力をする装置で、入力が1文字でも違うと出力は全然違う値になる。
この値を「ハッシュ値」といいます。
≪分散管理の問題点≫
システムだけで完結していて管理者が不要、あらゆる不正も防げる…これだけ聞くと欠点がなさそうですが分散管理にも2つの問題があります。
1.「管理者がいないならなりすましや改ざん不正なコピーに対する対応を誰がやるの?」
2.「みんなで管理した取引記録は正確なの?それをどう証明するの?」
「なんだ、問題あるんかい‼︎」と思った皆さん安心して下さい。
この問題を解決する仕組みがブロックチェーンにはあるんです。
1つずつ解説します。
≪ブロックチェーンシステム解説≫
仮想通貨の世界では世界中の人が取引記録を分散管理していて誰でも取引を承認する事が出来ます。
電子マネーでは管理者が行なっていたことを誰もが出来るという事です。
ただし取引を承認する為にはたくさん計算をしなくては行けないというルールも作りました。
「何で計算?」と思うでしょうがココは重要なので後で詳しく解説します。
≪電子署名≫
1の対策として取引記録に電子署名をつけます。これは取引実施者にしか作成できないもので偽造できない=なりすましが出来ません。
更に取引毎に番号が振られる事で不正にコピーしようとすると番号が変わってしまいコピーが出来ません。
≪ブロックチェーンシステム≫
2の対策がブロックチェーンによる取引記録の管理です。
先程【取引を承認するためにはたくさん計算が必要】と言いました。
結論
たくさん計算する事で【取引記録を正しく保管出来る】からです。
ハッシュ関数とは決まった値を入れると決まった出力をする装置で入力が1文字でも違うと出力結果は大きく変わると説明しました。
100万回の当てずっぽうの計算をして0が5つ並ぶような「特別な数値」を見つけると取引を承認出来る。
そしてこの特別な数字が【取引の正しさを証明する鍵】になります。
どういう事かと言うと、正しい取引記録に185という特別な数値を入れてハッシュ計算すると0が5つ並んだハッシュ値が出るが、改ざんされた取引記録に特別な数値を入れても適当な文字列が出力されるだけで0が5つも並んだりしません。
これで改ざんを瞬時に察知出来るというわけです。
≪まとめ≫
1.仮想通貨は取引記録を世界中の人みんなで分散管理している
2.メッセージに電子署名を付ける事でなりすましと不正なコピーを防止
3.ブロックチェーンによって計算量が相対的に少なくなる改ざんデータは自然と淘汰される
ファッ!?って感じだと思うのでもう少し説明します。
仮に犯人になりきり、改ざんを試みてみます。
取り引き記録を改ざんし1BTCを自分の口座に送金するようにします。
上が正常、下が改ざんされた取り引き記録のブロックです。
上のブロックでは世界中の人が一斉にハッシュ計算をしているのに対して下のブロックでは改ざんした犯人が1人で膨大な計算をしなくては取り引きを承認出来ません。
仮にすごく頑張って取り引きを承認したとしても中身を改ざんしているので次のブロックのハッシュ値は上のブロックと違う値です。
つまり次のブロックの承認も犯人が1人で行う必要がある…実質的に改ざん不可能という事です。
更に仮想通貨のシステムはめちゃくちゃ堅牢で【2009年〜現在に至るまで10年以上もシステムは一度も破綻する事なく動き続けています。
ヤバすぎますよね笑
前回と今回で仮想通貨の仕組み面を解説しました。
投資する上で1番大事なのは【投資対象への理解】です。
これからも解説系の記事はあげていくので一緒に学んで利益を出していきましょう!
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