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【財務分析】自己資本比率。

■結論

会社の安全性を知りたいなら自己資本比率をみましょう。

■自己資本比率とは

多くの会社経営者の方はご存知かと思いますが、
おさらいさせてください。

自己資本比率は財務分析のうち安全性をはかるものです。

自己資本比率(%)=自己資本÷総資本×100

で計算できます。

一般的に総資本に占める自己資本の割合が高ければ安全性が高く、
低ければ安全性が低いと言われております。

この数値が50%以上あればかなり安全性が高く、
少なくとも30%は確保しましょう、
と言っている方もいらっしゃいます。

ただ、自己資本比率は業界によって実は平均値が大きく異なり、
なおかつ中小企業は役員報酬等で利益調整していることが多いので、
この指標だけで会社の安全性をはかることはできないものです。

過信しすぎないようにご注意ください。

■”実質”自己資本比率とは

ご注意ください、
のついでに1つ申し上げさせていただきますと、
単に貸借対照表の数字を拾って求める自己資本比率は、
実態をあまり表現できていないかもしれません、
という話もさせてください。

例えば、
回収が遅れている、
何なら実質的には倒産みたいな状態になっているようでおそらく回収できない売上債権があるとか、
購入した時より明らかに価値が下がっている土地を持っているとか、
反対にものすごい含み益を持っている土地を持っているとか、
いったケースです。

こういったものを調整して求めると、
より実態に近い自己資本比率を求めることができます。

”実質”自己資本=自己資本+含み益-含み損-不良債権-不良在庫+代表者個人借入金

”実質”自己資本比率=”実質”自己資本÷”実質”総資本×100

が計算式になります。

会社歴が長くなるほど不良債権等溜まりやすくなるので、
銀行借入を検討するタイミングや決算のタイミングで是非ご確認ください。

■まとめ

今回は自己資本比率についてまとめました。
自己資本比率は結構一般的な指標ですよね。

多くの経営者さんが知っているからこそ、
実質的な数値を把握した上での分析ができるとプロ感を出せると勝手に思ってます(笑)

どちらかというと、
既に財務的に困っているお客さんよりも、
社長自身の認識では上手くいっていて自社に問題があると全く思っていない強気の会社ほど、
実質自己資本比率と自己資本比率の乖離が大きいと思ってます。

経理体制が弱いまま業績だけは非常によい会社さんで、
M&AやIPOを見据えて相談いただくような会社さんのほぼ100%がこのパターンだと思ってます。

経理が普通にちゃんとしているって、
結構レベル高いことなのかもしれないな、
とその度に思ったりします…

本日もご覧いただきましてありがとうございました。
引き続き何卒宜しくお願いいたします。

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