水平思考
水平思考(ラテラルシンキング)をご存じだろうか。
ものごとを垂直に掘り下げる垂直思考(ロジカルシンキング)と対をなす思考法だ。
事実を徹底的に掘り進めて1つの答えを導き出すロジカルシンキングと異なり、多面的な視点からものごとをとらえ、さまざまな答えを洗い出す。
常識にとらわれず、頭を柔らかくしてゼロベースでものごとを見つめ直すことがポイントだ。
かくいう私も水平思考が得意なわけではない。
そういった本を読むと、「なるほど、そう考えるのか」と、一本とられてばかりいる。
だが、皆様も数学で「計算式が異なっているのに解答は合っていた」という経験はあるのではないだろうか。
また、国語の文章題などは正解は1つではなく、自分の言葉で回答することができる。
それらは一種の水平思考で、1つの解き方や答案にとらわれず自らの頭をフル回転させて導き出した正解である。
つまり、数学の例は、プロセスはどうあれ正解を導き出すことができればよいし、国語の例は正解は多面的なものだということを示している。
ものごとを多面的に柔らかくとらえる水平思考と、理論的に深くとらえる垂直思考を併用した思考をすることができれば、人生のレベルが上がるだろう。
常識にとらわれず、自らが持てる知識を総動員し、常に最善の選択をしていこう。
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