書×写
note2日目
何を書こうかと考えた挙句、僕のnoteに興味を持って読んでくれる人なら、まず読みたいものはこれじゃないか、と思い、今日のテーマはこれにします。
(※とは言っても、これに対する自分の中の全部は書かないし、なにより全部を文章にできる気がしないw)
あくまで僕の作品作りへの向き合い方なので、1アーティストの1意見としてお読みください。
書道と言えば、こだわるポイントが墨や紙にあり、有名な方はとても強いこだわりを持っていて、それこそアーティストとしてかっこいいポイントなんだと思います。僕自身もそれについての意見を尋ねられることは多いです。
が、
先に言っとくと、僕はそんなものに一切のこだわりは無く、興味もないです。w
僕が好きなのは書くことだけです。
正直、書ければ何でもいい。薄く墨を磨る、水分を少なくして濃い墨を磨る、いや、そんなのどうでもいい。人の手で漉いた紙、機械で作られた紙、どうでもいい。何なら墨汁でいいw
紙に墨がつけば書けますから。それだけで十分です。
こんなこと言うから職人さんに怒られるんだろうね。
でも決して不要と言ったり否定しているわけじゃない。もちろんいい墨を使ったらもっといいのが書けるのかもしれないし、手刷りの紙ならもっと美しく見えるかもしれない。
ただ、僕にとってはただただ興味がないだけです。
僕が書道を書く楽しさ、それを続ける魅力は、単発性です。要するに一期一会です。
要するにって言ってもわかりにくいですねw
書道が絵や写真と違うのは手直しが聞かない点です。
絵なら細かい部分を直したり、写真なら後でいくらでもレタッチできます。
それに比べて書道は一筆です。他人はもちろん、自分でも同じものと作れません。その一期一会な感じがなんともたまりません。w
そしてその一筆は自分の状態によって明らかに変わるのが、長くやっていると如実にわかります。
なにかに迷って、自分の正解を知りたいとき、僕は作品作りをします。
誰かのために作品を作るとき、その人の自分の中でのものさしになります。
名刺を作っているのは、それが主な理由ですね。
アーティストは世の中への問題提示を、デザイナーは問題解決を、これが普通の在り方であり、アーティストがデザインするってなかなかないんですよね。でも少なくともそう思ってデザインしたものにはアーティストじゃないと盛り込めない要素があると僕は思っているので、この仕事はとても価値があるものだとおもってます。
(書くこと以外にこだわりを持たない理由をちょっとはわかってもらえたかな、、w)
ではそれをなぜ写真に組み合わせるか、そこが一番よく聞かれます。
簡単です。一瞬の世界に一生言葉を残せるからです。
本来は逆なんですよね。景色が長く残って、そこで発した言葉は一瞬なんです。
でも写に書を埋め込むことはそれを可逆にします。
一瞬をとらえてそこに消えない言葉を残せる。
空に文字を書くこともできるし、その気になれば炎だって燃やせる。
意味わからないこと言ってると思うでしょうが、ここにやめられないものがあるんですよね。w
僕はこの道でやってきて、才能の見つけ方は、模倣にあると思いました。
それは書道の基本です。
だから次回は、それをテーマに書こうかと思います。
思った以上にこれを読んでくれる人が多く、いろいろSNSでリクエストがきたので、最初はちょっと硬めでまじめに書こうと思います。
つまらないと思った方は申し訳ないです。
そのうちゆる~いテーマも書きますねw
ではおやすみなさい
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