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なるはや
2023年6月28日 00:41
4日目。夜9時にお店に着く。今日は開店より1時間早めに着くことができた。 木曜日。表の人通りはいつもと同じくらい。多くもなければ、少なくもない。そんな感じだった。 連日の徹夜続きのせいだろうか。体の節々が痛む中、ぼくは毎晩、お店で不可思議な出来事が起きる理由をひとりで考えていた。 もしかして……。そうだ。自分がお店の任務を放棄しかけたときだ。そんなときに、少々訳ありのお客様がうちのお店を
2023年6月26日 22:51
3日目。家を出るのが遅くなってしまい、夜10時20分ごろお店に着く。 カフェの前に、見知らぬおばさんが立っていた。「あんた、店番の子かい?」 開口一番、おばさんからそう尋ねられた。老婆というには若い感じだが、年齢は母よりも少し上くらいだろうか。灰色の短い髪に、夏向けのニット帽をかぶっている。「はい、そうです。遅くなってしまい、申し訳ありません」「いや、いいんだけど。私はね、あんたんとこ
2023年6月26日 08:01
吊り革につかまって、帰りのバスに揺られていると、自転車で坂道を下っている中年の男性が、にこやかな顔を向けてこちらに手をふってきた。 ぼくは思わずその人に手をふり返してしまった。周りを見てみたが、バスの中にいる人たちはみんな素知らぬ顔をしている。 人違いだろうか。こういうことって、だれにでもあることなのだろうか。 2日目。夜10時ちょうどにお店を開ける。今日は夕方から小雨が降りはじめてきた
2023年6月25日 23:18
「神を愛する人たち、すなわち、神のご計画にしたがって召された人たちのためには、すべてのことがともに働いて益となることを、私たちは知っています。」ローマ8:28聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会 許諾番号4-2-3号 * * * * * ぼくは、これから自分がどの道に進んで行くべきか迷っていた。 一応、自分の身分は大学生だ。ただ、いわゆる一般的な大学ではない。通信制の大学で