事務所を大きくしなくてもいいじゃない、少人数が好きなんだもの

以前のこの記事からの流れで。

士業向けに行われるセミナーでは「年間〇件獲得」「何年で〇人体制に」という規模拡大路線や「○○で高客単価!」みたいな新サービス開発路線が定番ジャンルです。

何というかそういうパッと見でやる気に満ち溢れているような事務所は当然目立つし、もてはやされるわけです。

じゃあ士業がみんなそういう系を目指したいのか、あるいは目指すべきなのかというと、決してそんなことはないと思っています。

表に出ていると勘違いされがち?

自分もこれまでにそれなりの回数のセミナーをさせていただいたもので、ありがたいことに業界では何となく名前を覚えていただいてます。

で、そうやって目立っちゃうと勘違いされがちなんですよ。

「あいつはゴリゴリ系だ!」って。

確かに当時のセミナーのタイトルで「年間〇件獲得」って言っちゃってましたからね…

そのへんは実際の実績としてそうだったというのもありますし、セミナーコンテンツ的にそういう路線じゃないと話が組み立てにくかったというのもありまして。

勘違いされがちというか、こっちが勘違いさせちゃってますね。すいません。

実際の自分はどんな感じ?

実際の自分はどうなのかと言うと、まず間違いなく「ゴリゴリ系」とはよべない代物です。

パッと思いつくワードだけで

・働きたくない

・時間に縛られたくない

・人が多いのはそわそわする

・スタッフに嫌われたくない&良い人だと思われたい

・収入は今の生活で不自由しない程度あればいい

・金額が多いことよりも安定していることを重視

・何より全てを自分のコントロール下に置きたい

・認知度としては「あー、その先生聞いたことありますよ」くらいの絶妙なラインでいきたい(全く知られていないのも嫌)

初対面の方と大体こういう感じで話をすると、「あれ?思ってたのと違いますね」という感想を賜ります。

どのへんを目指しているのか?

というほど大層なものは無いのですが、自分がなぜ公認会計士になったのかの流れから言うと

・自分は神輿の上に乗ったり集団の先頭に立ったりするタイプではない

・かといって人の下で指図を受けながら働くのはイヤ

・ペーパーテストは得意

→公認会計士の資格を取っておけば人の言うことを聞かずに自由に生きていけるだろう
(親の事務所を横取りすればなおOK!)

という感じでした。

逆に言うと、もし自分が奇跡的にウェイウェイやって大企業で出世したりとか、ゴリゴリ系の敏腕営業マンとして生きていけるタイプだったらわざわざ面倒な思いをして公認会計士になってはいないと思います。

ということで、自分は決してゴリゴリ拡大していくことや斬新なサービスを開発すること自体を目的にしておらず、方向性としてはいかに自由に平和に思い通り生きていけるかということに重きを置いています。

何より自分が心地よくやっていけるのが一番

何となくですが、世間に出てくる士業向けの情報を熱心に見ている人ほど「ゴリゴリ拡大していかない事務所、新しいサービスに積極的に取り組まない事務所=ダメな事務所」みたいな気になっちゃうんじゃないかなと。

いやいや決してそんなことはないでしょうと。

ゴリゴリやって拡大していくのが心地いい人はそうすればいいし、斬新なサービスを提供していくのが心地いい人はそうすればいいし、小規模で堅実で平和なのが心地いい人はそうすればいいんじゃないと。

わざわざ苦労して独立可能な資格を取ったわけですから、そこは各自の自由ですよねと。

ただ、どの路線でいくにしろ事務所を経営する以上は利益を出せない(自分や従業員の取り分を増やせない)というのはダメですよねと。

規模を拡大しない中できっちり利益を出す、特に目新しくないサービス内容できっちり利益を出す、というのであればそこはそれ相応に仕組みを作っておく必要があります。

このnoteでそのへんの参考になる情報を発信していければいいかなあと思う今日この頃です。

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