夕暮れの月

私は春の夕暮れ時の月が好きです。
満月を迎える少し前の月は、日が沈む頃に東から東南の空に見る事ができます。
３月から５月くらいの春の夕暮れ時、日が沈んでしばらくの間の青紫の空。まだ低いところにある月は靄がかかっていることも春にはよくあります。

そんな月を見ているとなんていうのかな？
エモっ！っていう感じになります。

エモいって凄い言葉ですね。
英語で感情的という意味の《emotional・エモーショナル》からきているようですが、新しい気持ちを表す日本語として《エモい》は確固たる地位を確立してますよね？！

日が沈む頃を表す言葉
夕方、日暮れ、夕暮れ、宵
マジックアワー
夜の帷が降りるころ
暮れなずむ街の〜♪の暮れなずむ
等々、調べたらまだまだありそうですね。

黄昏 
この言葉も日が沈む時間帯を表す言葉ですね。

黄昏月という言葉もあるそうですよ。
ステキですね。
エモいですね。

かれこれ２０年近く前になりますが、私は西日本のとある街に住んでいました。山に囲まれたその街に住んでみて、山懐に抱かれるという感覚を知りました。
その街で春の黄昏時に山の上にのぼる朧な月をみました。その時の月の印象があまりにも強すぎるから、春の黄昏時の月が特段好きになったのかもしれません。

あの頃はまだエモいという言葉は存在していなかったなぁ。
あの頃の自分に教えてあげたい、その感情はエモいっていうんだよって。

朧月夜という歌はご存知ですか？
私は小学校の音楽の時間に習いました。
今も音楽の教科書に載っているのかな？

この時期、黄昏時の月を眺めていると、あの歌の世界に誘われていくような感じがしませんか？

菜の花畑に入り日薄れ〜♪

この歌は、私が知っている中で一番美しい歌かもしれないなぁ。

あなたの月にまつわる物語も、もしよかったら今度聞かせてね^ ^

カズハナ律#7

追伸
エモいという言葉がなかった頃の月は、やっぱりエモい月じゃなかったような気がする。