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夢に続く一段目

最近、少しずつ暖かくなり、冬が明け春を迎えようとしているメルボルン。
気温や気候の変化が多いのが特徴のメルボルン。
そんなメルボルンでの生活も、8ヶ月が過ぎた。
初めての海外でのサッカーのシーズンが終わり、振り返って書いていきたいと思う。

色々な思いを持って、日本からオーストラリアに来て、初めて契約をしてくれたベントリーユナイテッドコブラス。
そして、ここから初めての海外でのシーズンがスタートした。プレシーズンからずっと試合に出続けて、開幕戦の日を迎えた。
今でも覚えている開幕戦の日の午前中。気持ちの高揚、楽しみで仕方なくて、落ち着く為に、コーヒーを買って公園で飲んだこと。試合では、気持ちが空回って決定機3回も外したこと。引き分けで終わったこと。忘れる事はないだろう。

ここから、毎週末が楽しみで待ちきれなかった。
2節目は怪我で欠場した。そして3節目から復帰した。でも、毎週勝てない状況が続いた。リーグ戦の間にあったカップ戦は勝っていたが、リーグ戦が勝てないでいた。なかなか勝てないでいると、チームの雰囲気も、個人のメンタル的な所もあまり良くはなかった。
自分自身のパフォーマンスは良いが、結果が全ての世界で数字に表れていない状況にすごくもがいていた。
そして前期が終わった時点で、1試合も勝てず、このまま後期を迎えようとしていた。

前期が終わる少し前くらいから、移籍期間に入っていて、チームメイトの日本人が前期が終わったタイミングで移籍をした。
その影響もあって自分も移籍を考えた。移籍したいと考えた理由として、他のチームで、自分を試したいということと、チーム状況、給料の部分だ。
ただ、移籍の話がきていた訳ではないので、一回チームと契約を切って、フリーになって他のチームに行くという選択肢しかなく、そこで悩んだ。
初めて契約してくれた恩があったので、このまま残って最後まで戦うことと、フリーになるのでもし決まらなかったら、宙ぶらりんの状態になるので色々考えて悩んだ。

悩んで考えた結果、移籍したいと代理人に伝え、違うチームの練習に参加することにした。そのチームがFCストラスモア。次に契約してもらえる事になるチームだ。2回練習に行き、契約の話をいただいた。そして、すぐ契約をした。

契約してもらえる事になったが、前のチームとの契約解除の部分で少しトラブルがあり、移籍して最初の試合に出られなかった。海外ではよくトラブルがある。これも一つ経験だ。

移籍してすぐ、監督に自分が得意とするポジションでは無いところで使いたいと説明があって、本当は得意なポジションで勝負したい気持ちがあったが、経験になることと、自分のプレーの幅を増やす為にも、チャレンジをした。
そして、移籍して残りの試合全て出場し順位は、12チーム中7位でシーズンを終えた。
個人としては、4ゴール、5アシストとかなり物足りない結果。
ただ、自分に足りない所が明確に出たので、来年に向けて準備をしたいと思う。

初めて契約できて、毎週末が楽しみで、色々なことを経験できて、諦めずにチャレンジして良かったなと思ったシーズンだった。

そして、好きなことでお金を稼げることほど、幸せなことはないなと身にしみたシーズンでもあった。

まだ、夢は叶っていないし、来年どうなっているかも分からないが、諦めず挑みたいと思う。

もう年齢も若くないし、自分の知っている周りの選手を見るとやっぱり焦る自分もいるけれども、自分のペースで一段ずつ階段を登って行きたいと思う。

夢に続く一段目。

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