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どうして面接や小論文があるのだろう?

私にとっての「夏休み」は「受験生と向き合う期間」でもあります。

受験生の面接や小論文のサポートもしているので、
夏休みは現役生からの依頼が増えるのです。

「面接でこう聞かれたらどう答えたらいいんですか?」
「小論文はどういう切り口で書けばいいんですか?」

と訊かれることがあります。

これまで「小論文書き方講座」のようなものを受けたという
とある医学部志望の生徒は

「小論文って、結局、『こういう医師に私はなりたい』っていう風に書けばいいんでしょ?」

と訊いてきました。

そんなわけありません。

そういう風に書いて収まりが良いこともあるでしょう。

テーマや内容によっては、
小論文を通して、そういうアピールもできるかもしれません。

でも、
「こういう医師に私はなりたい」
という切り口だけでは、対処できません。

多くの受験生が、

「こう聞かれたらこう答えよう」
「こういう切り口で書こう」

という答えを求めているのかもしれません。

でも、いじわるでもなんでもなく、
そういう答えをすることはまずありません。

期待外れならごめんなさい。

評定平均は限りなく5に近く、
模試の成績も進学校の中でトップクラス、という生徒でも
面接や小論文になると、
「あれれ、どうしちゃったの?」
ということもあります。

受験生の面接や小論文のサポートをしていると、
いかに「伝える」ということに慣れていないのかがわかります。

面接も小論文も、
「伝える」
ものです。

面接は「話して伝える」
小論文は「書いて伝える」

のです。

アナウンサーは
「伝える」
のが仕事です。

アナウンサーの経験を生かして
「伝える」
という切り口で、
面接や小論文のサポートをしているのです。

だから、

「面接でこう聞かれたらこう答えよう」
「小論文はこういう切り口で書こう」

というようなアドバイスは、
まず、

しません。


じゃあ、何をやっているの?

ということ、私の手の内を書いてみようと思います。

___

面接でも小論文でも、
まず初めに私から訊くのは。

「何のための面接や小論文だと思う?」

ということです。

なぜ、自分の目指す大学(や就職先)で面接や小論文が課されているのだろう?

ということを自分で考えてもらうのです。

受験生に訊いて返ってくる答えは、

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書いてみたこと、発信してみたこと、 それが少しでもどこかで誰かの「なにか」になるならばありがたい限りです。