BLMと一般化

サッカーのヨーロッパカップであるEURO2020が始まった。本来、去年に開催される予定だったので、2021年の開催だけど、名称はEURO2020なのだそうだ。

サッカーファンとしては、見ないわけにはいかないので、独占放送するWOWOWに加入してしまった。

その中で、イングランド対クロアチア戦を見ていると、不思議なタイミングで一瞬ブーイングがあった。
スタジアムは、ロンドンのウェンブリースタジアム。つまりはイングランドのホームということになる。

キックオフのホイッスルの前、イングランドの選手達は、プレミアリーグでの試合同様に、ピッチに片膝を付いて、人種差別反対の意向を示した。

その瞬間に、ブーイングはあった。

短い出来事だったし、ウェンブリーの恐らくはイングランド人の観客は、一体何に対してブーイングをしたのか、良く分からなかった。

試合が始まっても、一体あのブーイングが何だったのか気になり、DZNEのプレミアリーグ解説でお馴染みのベン・メイブリーさんのTwitterを覗いてみた。

すると、下記のようなツイートがされていた。

私的に解釈すると、BLM運動の背景には、グローバリズムや極左的な政治背景があるから、BLMを支持するようなポーズに反対する、という旨のようだ。

コロナ禍になり、プレミアリーグはずっと無観客で、実際のサポーターが、このポーズに対してどのような反応を見せるのかは、観客を入れ始めたこのEUROで初めて知ることになった。

個人的には、もちろん差別するのも、されるのも反対だ。というか、今のご時世、私は差別主義者だ、と公に宣言するような、不思議な人はいないだろう。

ただ、一連のBLM運動の盛り上がりには、不自然さを感じる部分もある。

BLMについては、これ以上ぼくが言うことはない。ベンさんのツイートが、とても鋭いので是非見てください。
中でも、ぼくはこの言葉が印象に残りました。

「一般化」です。
これ、ついつい良くやってしまいます。
その人個人を見ずに、その人が属している集団やカテゴリーで、人間性を判断してしまう駄目なやつ。

男なら、女なら、若いんだから、おじさんだから、おばさんだから…

ぼくも良くやってしまいますが、これは人に対する駄目な見方だと思います。

一般化かあと思いながら、JFAのYouTubeチャンネルのTeam Cam見てたら、長友選手にイタリアでの成功の秘訣をインタビューしていて、長友選手曰く、道化を演じ、陽気に振る舞え、そうすればラテン系の民は受け入れてくれる、という旨の発言をしていた。

ここにも一般化がありますよね、陽気じゃないイタリア人も沢山いるだろうし、内向的だけど成功しているサッカー選手も沢山いる。

誰かに上から目線でアドバイスする時、アドバイスを受ける人のことを一般化せず、その人個人の人間性を見れているかを考えないと、余計なお世話になってしまうのかもね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?