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キャッシュレスの罠に嵌った、ぼくの失敗談

久しぶりに失敗してしまった。

世間では、キャッシュレス決済全盛で、キャッシュレス決済できないお店は、時代遅れな、ちょっとダサい印象になってしまう。

〇〇payを、◯◯ウォッチに取り込んで、腕時計を決済機にかざす姿はいかにも未来的だし、かざしている当人も得意げだ、と思うのは、ぼくのようなアナログ人間のひがみだろうか。

なんだか、じゃりじゃりと小銭をいじって、
支払いをする自分が少し恥ずかしくなってしまう。

試しにぼくもメルカリで得たポイントをメルペイで使ってみたのだが、なるほど、これば便利だし、気軽で、未来感もあって楽しい。

ところが、このキャッシュレス決済、店側からすると面倒なこともある。

以下は、ぼくの非常に些細な、小さな世界での体験だが、ある日こんなことがあった。

具体的なことは差し控えさせて頂くが、ぼくの職場もコロナ禍の影響を受けており、以前は問題なく供給できたサービスが、条件付きになったり、あるサービスは継続されるが、別なサービスは停止、また、それらが時期によって変わっていくので、現状把握に注意を向けなくてはいけない。
まあ、今のご時世、どの仕事もコロナ禍への対応で、少なからず右往左往していることだろう。

こういう事情があるので、供給できるサービスをどうしても混乱して間違えてしまうことがある。
ぼくの職場では、すぐに間違いに気付いて、お客さんと訂正作業ができれば、さほど問題ではないのだが、問題はしばらく経ってから間違いに気付いて、お客さんがその場から姿を決していた時だ。

そうすると、ぼく達は探偵のように、情報網を駆使し、推理し、お客さんを特定して、なんとかコンタクトを試みなくてはならない。

そして、一度キャッシュレス決済された支払いを取り消す為に、お客さんに来店してもらい、取り消し作業に同席して頂かなければならない。

その日、ぼくはまさにそんな憂き目に会ってしまった。

終業間際の締め作業を行っている時に、間違いは発覚した。
不幸中の幸いで、お客さんの携帯番号は分かるので、連絡を試みるも、電話には誰もでない。

そこでぼくは、一か八か、そのお客さんの職場に電話を掛けてみることにした。
それもお客さんがそこで働いている確証はなく、単なるぼくの記憶頼みだ。

会社に電話をかけ、お客さんの名前が職員にあるか問い合わせると、見事ビンゴ。
電話を代わってもらい、事情を説明すると、仕事が終わった後に店に来てくれることになり、なんとか事なきを得た。
いやあ、本当に良いお客さんで良かった。
この場で言っても仕方ないけど、ご迷惑をおかけしてすみませんでした。

これが現金なら、幾分融通が利いたのですよ。
キャッシュレスも便利なだけじゃないですね、はあ、やれやれ。

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