13年目のコンビニ奮闘記:お客さんに救われた心の枯れた店員
ある日の、コンビニでの出来事です。
お釣りを渡すときに、お客さんのふくよかな手のひらを見て、いとおしい優しさを感じました。
断っておくと、僕は手のひらフェチではありません。
1日数百人と接客する仕事を13年間続けているのに、こんなことはありませんでした。
「今、なぜなのか?」考えてみました。
たぶん、ストレスが積み重なって、心が病んでおり気持ちに余裕がなかったんだろうと思います。
「心」が「亡」くなると書いて、忙しいと読みます。
仕事の忙しさや責任感・異動による環境の変化・人間関係など、1つひとつのストレスは小さくても、積み重なってくると、心が枯れてくる。
仕事をしているコンビニ店員と、コンビニを利用するお客さんとの関係は、利害関係者ではあるが、ビジネス上での取引先との関係とは少し違う感じがする。
お客さんは、ビジネスでコンビニに来ているわけではなく、プライベートで来ている。
なんというか、仕事をしている中でプライベートなお客さんと触れ合うことで、仕事によるこわばった気持ちがほぐされ和らぐのだ。
良い意味での「人間臭さ」に触れることで、心が癒されるのだ。
それがアナログであればあるほど効果は大きく感じる。
休憩中に缶コーヒーを一服する、やすらぎ感に似ているかもしれない。
「人間」を取り戻すことで、笑みがこぼれた。
あのお客さんに、「ありがとう」と感謝しています。
何気ないことでも、人によっては救われる出来事になる
お客さんにとっては何でもない些細な事でも、店員にとってはとても救われたり嬉しかったりする出来事が多々あります。
一方で、お客さんとして買い物をしたときに、店員さんの心配りでやさしい気持ちになったこともありました。
人は良くも悪くも影響力を受けながら生きている。
だからこそ、出来事に対して良い方向へ進めるきっかけになるように、受け止めていきたいものです。
色々なことに感謝しながら、今日もレジを打ち続けています。
それでは、また。
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