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全般性不安障害 回復の日々 漢方薬をお守りに

前回の記事では全般性不安障害の再発と不眠症で休職一歩手前前で追い込まれていた僕が、2人の救世主によって救われた話を書きました。

先輩2人との食事の翌日、管理職に来週から復帰する旨を電話をしました。

週明けの月曜日、久しぶりに職場に行きました。
朝、電車に乗って職場に着くまでは本当に不安でした。確かに休む前に比べれば状態は良くなっていますが、胃の不調は完全になくなっていません。
「もし、また症状が悪化したら・・・」「職場の人たちにどんな風に見られるだろうか・・・」そんな不安でいっぱいでした。

行きの電車ではひたすら「全般性不安障害 不眠」「全般性不安障害 休職」「全般性不安障害 復職」などの検索ワードでネットの沼に沈んでいました。
もはや、泥沼です。記事を読めば読むほど、胃の不調がひどく感じられ、復帰を早まったのではないか・・・と不安が強まっていきました。

そこで、僕はその日の目標を設定しました。職場に行けたら合格。途中まで仕事できればすごい、最後まで居たら超えらい!!こんな緩やかな目標を持って通勤することにしました。

なんとか職場に着くと、同僚は温かく迎えてくれました。
「大丈夫?」「もう戻れるん?」「もっと休んでも大丈夫やねんで」「頑張り過ぎやって」

その温かさにすごく救われました。

その日はなんとか定時まで勤めることができました。

それが自信になりました。なんだ、やれるじゃないか。僕って超えらいやんといったところでしょうか。
これまで、誰よりも働いて誰よりも結果を出さなければ自分に価値はないと思い込んで仕事をしてきた僕にとっては大きな変化でした。

その日から次第に仕事に行く不安を感じる回数も減ってきました。
そして、インターネットで病気に関する記事を検索する回数も減ってきました。
このことはいつか書こうと思いますが、僕の場合、全般性不安障害や不眠症の症状の深刻度とインターネットでの検索回数(時間)には相関関係があると思っています。
つまり、病気のことを調べる回数が病気の症状のバロメーターになっているような気がしています。科学的根拠のない肌感覚ですが。

とは言っても、「不眠症」は完治したわけではありませんでした。頻度は減っていたものの眠れない日や寝付きの悪い日もありました。
全般性不安障害の最初の発症時にはそれほどでもなかった不眠症が再発時には強くなっていました。

ちなみに職場の人たちには休んでいた理由を「ひどい不眠症」と説明していました。
1つには「全般性不安障害」は似た病気であるパニック障害やうつ病に比べ知名度が低く、症状の説明が面倒だったことがありました。
そして、やはり心のどこかで全般性不安障害になった自分を受け入れることができていなかったのだと思います。

もちろん、親しい人には正直に話していましたが。

症状がよくなりつつあった頃の受診日。

先生に尋ねてみました。

僕「先生、薬はいつやめればいいですか?」
医「いつでも大丈夫ですよ。」
僕「え?それは今日でも?」
医「もちろん」

前回、西洋薬を飲んでいた時は、飲み始めから効く量に増やす時も、効き始めてから止める時も時間をかけて少しずつ増やして、時間をかけて少しずつ減らして・・・ととにかく時間がかかりました。
それが、今日やめても良いというのですから驚きです。

僕「もし、また調子が悪くなったら・・・」
医「また、飲み始めて大丈夫ですよ。効くまでに少し時間はかかりますが。」

え?そんなフリーダムな使い方あり(笑)?

僕「ちなみに、調子に関係なく飲み続けたら・・・?」
医「別に問題ないですよ。予防的に飲むというのも」

フリーダム過ぎるやろ漢方薬。

まあ、原料が草やら根やらやから、サラダ食べるのに近いのかもしれんけど・・・。
調子悪くなったら飲めばよくて、やめたくなったらやめてよくて、不安やったら予防的に飲んでいい、何その薬・・・好き(笑)

*あくまで僕の場合の話です。ちゃんとお医者さんに確認して、僕の症状や体質、状況をお医者さんが判断して言ってくれたことなので、絶対自己判断しないでください。

ということで、僕はそこから少し体調が怪しいなと思うとその病院に行き、「半夏厚朴湯」と「六君子湯」を処方してもらうことにしました。
他にも風邪症状の時に「葛根湯」を処方してもらったり、それ以来漢方薬にはお世話になっています。

それまで精神疾患の薬に言い知れぬ抵抗感があったのですが、漢方薬に関してはその抵抗を感じずに飲むことができました。僕の場合は漢方薬のいつ飲み始めてもよくて、いつでも辞められるというのが合っていたのだと思います。

この時、僕の意識は少しだけ変わったのだと思います。これまでは、何がなんでも完全に治して薬も飲まずに過ごせるようになるを目指していました。

でも、再発したことによって、最悪状態が悪くなったら薬を飲めばいい。そう考えられるようになりました。
無理して再発を受け入れず苦しむくらいなら、あ、ヤバそう、ストレス減らして薬飲んどこうと考えられるようになったのです。

これは大きな前進でした。

全般性不安障害の再発、不眠症の悪化を経験した僕ですが、どっこい今も幸せに生きてます。

だからあなたも

今辛くても大丈夫。必ず良くなる。

今日のところは、ここまで。
最後までお付き合いくださいましてありがとうございました。

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