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#xx ロシア語のこと

ロシア語で使われるキリル文字は、英語のアルファベットに似ているものもあるけれど、随分と違いもある。モスクワで街中で見かける看板に「ресторан」があって、これを英語風に読むとペクトパーとなりそうだけど、ロシア語ではこれでレストランと読む。pがrで、cがs、hがn、なんてややこしいんだろう。

ちなみに筆記体にも苦戦する。英語の「m」がロシア語の筆記体だと「u」に見えるし、「d」は「g」、「t」は「m」という具合に。モスクワで滞在したホテルの最寄り駅の入り口の看板に、地下鉄の駅を示す「metro」と書かれていたのに、僕には「tempo」としか読めなかった。

発音も英語とロシア語で異なる。モスクワ事務所で予算管理を担当しているロシア人の同僚のElenaの名前は、イェレェナと発音する。エレナと呼んでも返事をしてくれてはいたけれど。

勝手なことを言うと語学専門の方にお叱りを受けそうだけれど、英語・フランス語・スペイン語(とその他多くの言語もそうだと思う)を話すのに比べて、ロシア語を話すときは口を大きく開けることがあまりないように思う。口先でぼそぼそ話す感じだ。多分、寒いせいで外気を不必要に取り込まなくて済むような発音の仕方になったのではないかと。

こんにちは、に相当する「здравствуйте」ズドラーストヴゥイチェなんて、冒頭から子音が3つも連なって、日本人には発音しにくい。日本語は母音だけの「あいうえお」と「ん」を除けば、子音と母音(ka, ki, ku…)がくっついている。そして、子音だけ(k, t, d, z…)を発音することがない。日本人が外国語を話す時にどうしても母音をつける癖があるのはそのためだと思う。例えば、「milk」の「k」を「ku」と発音してしまうように。だから、子音を多用するロシア語の発音は難しく感じる。





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