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「たかがあいさつ、されどあいさつ」

 子供の頃に、「オアシス運動」というものがありました。

 オ→おはよう

 ア→ありがとう

 シ→失礼しました

 ス→すみませんでした

 というように、当たり前の礼儀として教えられ、登下校時に、門の前で先生達が大きな声であいさつをして、声が小さいと叱られました。

 当然社会に出てからも、この言葉は良く使いますよね。

 ただ、この当たり前が出来ない人がいていて、出勤した人に、「おはようございます」や「お疲れ様です」とこちらからあいさつをしたとき、私と目があってもあいさつを返さない先輩がいました。

 この先輩は、気むずかしい人で、取り扱いがとても難しい人でした。

 これは、私だけではなく、同じことを言う同僚も何人もいました。

 不思議なんですが、普段話をするときは後輩の私には敬語ですし、他の職員にもとても優しい話し方をするかたでした。

 しかしなぜか、あいさつだけは返さないし、自分からもしない人でした。

 あいさつの声に視線は反応しているだけに、聞こえていないわけではないので、これが続くと地味に傷つきます。

 あまりにも同様の状態が続きましたので、しばらく私からも、その人にあいさつするのをやめました。

 あいさつをしないなんて、初めてのことだったんですが、特に何の変化もないだろうと思っていましたが、変化があったんです。

 あいさつをしないと、その人と話をしなくなりました。

 それまでは、あいさつが帰ってこないだけで、雑談などもしていたんですが、その人との会話が激減しました。

 別に無視をしているとかではなく、話すきっかけがなくなったというイメージです。

 私のしていることは、相手と同じ人間になっていると指摘された。

 確かにそうで、そこは猛省しているのですが、この行動をして、この先輩のお陰で、あいさつの大切さを実感しました。

 「あいさつは大切だ」と、教えられてきましたが、あいさつをしないとどうなるかなんて、考えたこともありませんでした。

 この先輩の他にも、あいさつをしない職員がいるのですが(やばい職場ですね……)、ためしにあいさつをやめてみると、同じように全く会話がなくなりました。

 もしかしたら、私の圧が強すぎるのかも知れませんが(笑)。

 しばらくして、以前の苦言を思いだし、こちらからはあいさつをしていますが、確実に応答はありません。

 今はただただ、「かわいそうに」と、思うようにしていますが、時々傷つきます(笑)。

 「おはよう」「おつかれさま」と返さないだけで、人間関係が崩れてしまって、信頼を失ってしまうのに残念ですよね。

 逆にあいさつをするだけで、円満な関係が構築できると思うと、バンバンあいさつしますよね

 きちんと礼儀を教えてくれた、親や恩師、先輩がいてくれて、私は恵まれているなと思いますし、感謝しかありません。

 記事の最初の画像は、フォトギャラリーで発見したて、使用させていただいたのですが、すてきですよね。

 あ→明るく
 い→いつも
 さ→先に
 つ→伝える

 私はこれを肝に銘じます。

 

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