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脳は酸素の大食いという話

先日、
食物の消化は体のエネルギーの7割を使う
という話を書きました。

食べるっいう行為も
消化に体力がいるんですね。

では、身体の器官で
一番エネルギーを使うのはどこか?
というと、お察しの通り

なんですね。

脳は、眠りません。
意識が眠っているときでも、
24時間常に
身体を保つ、代謝活動を
行ってくれています。

だから僕たちは生きていられるわけですが、
それ故、脳は常に大量の血液を必要と
しています。

その量は、なんと
総血流量の20%。

脳の重さは体重の2%程度なので
ずいぶんと大飯食らい、
ということですね。

さらに面白いのは、
血流を必要とするのは、
いわゆる生命維持のための爬虫類脳
ではなく
大脳皮質、
特に前頭葉
ということです。

前頭葉は人間らしく生きる
を司る部分ですので、
人間が人間であるために
脳が大量の血液を必要としている
ということですね。

血液=酸素
と言えますので、脳は身体の酸素消費量の
20%を消費します。

ご存知のように、
脳は酸素不足に極端に弱いため
通常の酸素濃度21%が薄まるだけで
いろいろな悪影響が出ます。

18% 頭痛
16% 脈拍・呼吸数の増加、集中力欠如、細かい筋肉作業の不自由
15% 判断が鈍る、不安定な精神状態、怪我を感じない
10% 死の危険

コロナでは、
肺のダメージで、血中酸素濃度が低下し、
上記のような問題が生じてくる、
というわけです。

そこまでいかなくても、この酷暑で、
締め切った部屋でエアコンつけっぱなし、
全く換気をしない
という状況だと、
空気中の酸素濃度が低下している可能性が
あります。

1日1度くらいは窓開けての換気を
おすすめします。


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