見出し画像

「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」 感想と学んだこと ❇︎ネタバレあり

前回のエヴァの思い出の記事の続きです。

やはりエヴァを語るには、自分自身の背景を語っておいたほうがより伝わるかと思い、まずはエヴァ暦から語らせていただきました。

今回はシンエヴァのネタバレも含みますので、まだ未見の方や映画を観る予定の方はお控えください。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




感想

結論「素晴らしかった!最高!」です。

記念に歴代のパンフレットを並べましたが、カッコ良すぎますね


画像1

さてお話を戻しまして、理由は主に3つございます。

①エヴァのキャラクターたちがポジティブな方向へと進んだ

②ストーリーの構築が秀逸

③変わらずの説明なしで進んでいくエヴァらしさは健在

感想を述べていきますが、私も100%ストーリーを理解はできておりませんので、間違っているところがあれば申し訳ありません。

それくらいエヴァは難解とも言えますが。笑

では、一つずつご説明致します。

①エヴァのキャラクターたちがポジティブな方向へ進んだ

エヴァは好きですが、どうしても毎回キャラクター達が可愛いそうと思っていました。

運命を仕組まれ、大人に利用される子供達。

シンジはゲンドウに利用されて幸せになれていなかったし、

アスカは認められたいと思う気持ちで頑張って戦っているのに、旧劇場版では無残にも量産器に食いちぎられる

旧劇のラストですら、シンジとアスカが二人だけ残り終わるという、こちらからすれば救いの無いお話でした。

確かに実写パートを織り交ぜ、「現実に戻れ」
というメッセージを出したり、

庵野さんを殺す為に話し合われているスレッドと観客の姿を映画に入れ込み、アスカに「気持ち悪い」と言わせるあたり、エヴァらしい私たちへのメッセージとも言えます。

しかし、やはりキャラクターたちにも幸せになって欲しいと思う自分もいました。

今回の作品は、まずストーリー中に成長をしていきます。

特にシンジと綾波の二人の成長には感動いたしました。

自分の意思で判断する覚悟もなく、ウジウジしていたシンジくんが、父親との関係・エヴァというお話に「落とし前」をつけてくれた。

この姿が完結編では見たかったので、とっても嬉しかったですね。

また、綾波も人間らしく人と関わりながら生活をしていき、少しづつ成長していく姿もたまりませんでした。

「破」の時の綾波にも可愛く感動しましたが、今回はそれ以上の嬉しさが湧いて参りました。

「本当にエヴァが終わるんだ!!!」

とこの成長した姿を見ても痛感いたしました。

また、ミサトさんがシンジ君のことをずっと好きで信じていてくれたのが、とにかく嬉しかった!!!

ラストは各キャラクターもきちんと補完していきます。

さらにエヴァンゲリオンの無い世界を作り上げ、そこでまた各キャラクターたちが幸せそうに暮らして終わる。

どんなに頑張っても救われない子供たちが、遂に

「救われた!!」

と私は感激をいたしました。

みんな、このまま幸せになってくれ!と心底思いましたね。

②ストーリーの構築が秀逸

そもそも新劇場版の構築が本当に素晴らしかった。

「序」ではアニメシリーズにほぼほぼ沿ったストーリー展開。

「破」ではアニメシリーズのストーリーを破壊しだす

「Q」では誰も見たことのないエヴァのストーリーを展開

「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||」では、アニメ・旧劇場版・新劇場版全ての話に完結をさせる。

今回の完結編により、アニメと新劇場版を分けて考えるのではなく、アニメから通して壮大な一つのお話が完結したイメージです。

「シン」の中でも巧妙な伏線がたくさん散りばめられており、さりげないワンシーンが重要な意味をなしていることもありました。

特に嬉しかったのが綾波とアスカです。

アスカが髪の毛を切るシーン。

正直、これアスカがかろうじて人間であるという描写かと思いきや、ラストの綾波への伏線だった時は感動しました。

「破」で救ったはずだが、救えなかったと言われていた綾波がエントリープラグに残っていました。

髪の毛の長さ&セリフから、私はそう解釈しました。

「破」で頑張ったシンジ君の願いは叶っていた。

そのことが本当に嬉しく思いました。

また、ここも解釈が分かれるかもしれませんが、アスカがエントリープラグ内でオリジナルのアスカと対面します。

私はあのアスカは惣流だと思っています。

旧劇場版のカットも入り、とっても興奮しましたね。

ラストの戦いの最中も、今までのカットがオンパレードのように出てきたのも、卒業式だなと痛感しました。

最後に、マリの存在がイマイチ「Q」まではわかりませんでしたが、「シン」を見て、必要不可欠なキャラだったのかとよくわかりました。

エヴァンゲリオンを終わらせるには必要だったと言えると思います。

あんなに嫌いだった「Q」が、「シン」を見た後なら理解でき、好きになってきている自分がいます。

庵野マジックですかね?笑

とにかく、完結編で各キャラクターが幸せになって、みんな「おめでとう!」

変わらずの説明なしで進んでいくエヴァらしさは健在

エヴァといえば、毎回考察が飛び交い、賛否両論を巻きおくす作品です。

その原因は、作中にほとんど説明がないから。

でも、だからこそここまでの話題作に昇華できたのかとも思います。

そして映像作り、演出、カット割り等全てが斬新であり、エヴァらしい。

今回もそこはきちんとありました。

だからこそ、終わった後分からないことも多々ありましたが、爽快感もあり素晴らしい作品だったと思います。

エヴァらしさを残しつつ、納得させる完結編を製作した庵野監督・製作陣の皆様には感謝申し上げます!!

・学んだこと

エヴァにはたくさん学ばせていただきました。

・人の心情の動き方

・斬新なアニメ構造

・何も説明がなくても、素晴らしいものには人は惹きつけられる

・母は強し

そして、今回の「シン」で1番学べたこと、それは

「人生はいくらでもやり直せる」

ということ。

「Q」の中でカヲルくんが

「エヴァで変わったことは、エヴァで再び変えてしまえばいい」

というセリフがあります。

まさしく「シン」がこれを成し遂げました。

私の「Q」への価値観も、「シン」が変えてくれました。

何でも気持ち次第でやり直すことはできるのだと、体感しつつ学ぶことができました。


・最後に

これで私の青春の1ページでもあるエヴァは卒業を無事迎えられました。

ここまで賛否両論を巻き起こす作品には二度と会えないかもしれないとも思います。

まだまだ語り尽くせてはおりませんが、今回はここで一度おひらきとさせていただきます。

さらば、全てのエヴァンゲリオン

楽しいひと時をありがとう

そして、すべてのキャラクターが幸せに向かい、おめでとう!

終劇






この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?