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Day399 地蔵盆

2024/8/24 Sat
若干二日酔いです。

昨日、8月23日(金)は地蔵盆でした。
ボクが務める校区は地蔵盆が盛んです。

地蔵盆とは、
子どもの守り佛として古くから信仰されていました。
お地蔵さんは民間の信仰の神様でしたが、仏教に属する地蔵菩薩であったようです。

平安時代以降に地獄の鬼から子供を救うとして子供の守護神ともなり、現在にいたっています。

そこから全国に地蔵菩薩が広がり、それぞれの道端にも石地蔵が見られるようになったのです。

地蔵盆の主役は、子どもたちです。
地蔵尊の前に屋台を組んで花や餅などをお供えし、お菓子を食べながらゲームなどの遊び、福引きなどが行われます。

神戸では子どもたちがお地蔵さんめぐりをして、町内の人からお菓子をいただいたりします(「お接待」といいます)。

神戸では、8月23日が地蔵盆となっていて
夏の終わりを告げる行事でもあります。

そんな大切な行事が昨日行われました。

年々規模が縮小されている地蔵盆。
今年はどこで開催されるのか、
昼からボクはチャリンコに乗ってリサーチです。

学校から東方面に5か所
西方面に6か所 計11か所で行われるようです。

この日は教員も有志で見回りに行きます。
子どもたちがお菓子をもらうために
校区をぐるぐる回るからです。
地域の方へ挨拶を兼ねて安全確認です。

そんな見回りの最終地点は
地域のお母さんとして慕われる方の
お地蔵さんです。

16時半過ぎに回り始めます。
どこのお地蔵さんも優しいお顔で
子どもたちを見守っています。

ボクたちは挨拶した後
手を合わせ、日頃見守ってくれていることへの
感謝の気持ちを伝えてまわりました。

一通り見回りが済んだあと
流れで解散となりましたが、
実は、
このあと会が用意されているのです。

この学校に赴任して4年になります。
これまではコロナで中止となっていた地蔵盆でしたが
昨年から再開。
ただ、昨年は大雨であったことと
まだボクのポジションがそれほど地域と繋がっていないこともあり
手を合わせた後はそのまま帰宅組だったのです。

今年、児童支援(生徒指導)という立場になり
地域の方ともより密着していくことが求められる
ポジションです。
参加しないわけにはいきませんし、
地域の方からも
「先生、今年は来てよ」と熱く誘われましたので
参加させていただきました。

子どもたちへのお菓子配りが終わるのを待って
片付けを終えると
次は大人の部です。
路地にテーブルが出され、
街頭の下、おでんとソーメンが振る舞われました。

どなたにも面識がないボクと校長・教頭は
たじろぐばかりでしたが、
お母さんを中心とした地域の方と
食事を交わすことで徐々に打ち解け
気がつけば21時を超えておりました。

「せんせ、じゃ〜今度見たら声かけるわぁ」

なんとも気さくな下町風情に
ボクは心から
この学校に来てよかったな。
皆さんに助けてもらっているな。って思えました。

世知辛い世の中に
このような“向い三軒両隣“のつながりが今も残っている。
そこに住む人たちはみんな笑顔で繋がって
老若男女問わず受け入れ、支え合い繋がっている
そんな素敵な一面を新たに知ることができ
ボクは幸せでした。

楽しい行事が過ぎていき
いよいよ来週金曜日には
子どもたちが登校です。

夏が終わる寂しさもありますが
二学期が始まるワクワクに変えて
これから準備していこうと思えた一晩でした。

【教訓】
地域と繋がる

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