Day243 届け!この想い!
2024/3/20 Wed
神戸は不安定な天気です。
昨日(19日)卒業式の練習が朝一からあった。
最悪の練習だった。
気持ちが入っていない。
体が動く。
落ち着きがない。
ヘラヘラ笑う。
揃わない。
だらけている。
予行演習までは本当によく頑張っていた彼ら。
緊張感もあり
いいものにしたいという思いがビンビン伝わってきた。
歌も気持ちが込められていて
思わず胸が熱くなる場面もあった。
▷絆
▷命の歌
▷旅立ちの日に
仲間へ
家族へ
そして、自分へ
一つ一つの選曲に込めた思いが伝わると思っていたのだが
ここにきて
慣れがダレになってきた
ダレているのである。
「もうこれぐらいで十分できる」
という安心感なのだろうか
担任ではないが
心から悔しいと思った。
最後まで
真剣に全力で取り組めない彼らに
心底悔しかった。
全員が全員ではない。
一部である。
一部の場を壊す雰囲気が悔しい。
ボクたち教師は
家族に彼らの成長を届けたいのだ。
決して
教師の言うことを聞かせたいのではない。
この溝を埋めれないもどかしさに
自信の力のなさ
これまでの繋がりの薄さを痛烈に反省した。
しかし、
時間はもうない。
でも、
“あきらめたらそこで終わりですよ“
安西先生の声が聞こえた。
そうだ。
まだ終わっちゃいない。
練習の後、教師からの話がある。
その日の練習で気になることを話す場面。
音楽の先生も
生徒指導の先生も
一人ひとり想いを込めて話をしていく。
響く話がしたい。
でも、できない自分の力無さに悔しいけれど
素の自分で行くしかないと思った。
ボクの番がやってきた。
「あんな。先生な、なんて言っていいのかわからんねんけどな。
うまく言えへんねんけどな。
ずっと、言うタイミングなくて今日になってしまってんけどな。
実は、先生、22日のみんなの卒業式にはここにおれへん(いない)ねん。
みんなの顔が上がった。
少しざわつく雰囲気を感じながらも
話を続けた。
知ってる人もおるねんけど、先生には小6の息子がおるやろ。
息子も同じ日に卒業やねん。だから先生はそっちに出るねん。
君たちの姿を見たいけど 我が子も大事やから。
みんなも同じやで お家の人はみんなの姿が見たいねん。
家族は我が子が 大事やねん
だから 成長した姿を見せて
“ありがとう” を伝えて欲しいねん。
今日の練習って本気やったかな。
悪いけど先生は感じられへんかった。前の方が響くものがあった。
“これぐらいでいいわ“って思ったところで
成長できへんねんで。
まだまだ、これから、あと少し!って思いでやるから
相手に響くねんで。
先生たちは、
上手くなれ!って言ってるわけちゃうねん。
本気になれ!って言いたいねん。
間違えても、タイミングずれても、
真剣やったら 相手に 届くねん!
君たちには その力あるねん。
明日休みで、その次の木曜日が 最後の練習やけど
先生にとっては 君たちに会える 最後の日。
先生にとっての 卒業式やから。
最後に本気を見せて欲しいな」
込み上げるものを抑えきれなかった。
ありのままで
想いを伝えた。
その後、彼らはどんな気持ちになったのだろう。
明日の練習
最後の練習
ボクの中での卒業式
最後まで 信じて 応援したい。
ラストメッセージも考えた。
ボクの志事は
彼らに笑顔と勇気を与えることだから。
【教訓】
それでも信じる。
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