見出し画像

返報性ついて


まずは相手に大それたお願いをして、そしてその拒絶への「うしろめたさ」「申し訳なさ」を相手に植えつけて、そこに付け込んで本来自分が求めていたお願いをすると受け入れられやすく、一度受け入れてもらったあとも、継続的に(相手が違和感や反感をもたない限り)反撃も受けずらい。
相手に小さな贈り物を押し付け、その見返りとして自分のお願いを聞いてもらう。
仕掛けた側が徳しかしないシステムだ。しかしこれを分かったうえであからさまに仕掛ることを常にコミュニケーションの基本にしている人にはだれも近寄りたくないだろう。

1度「罠を仕掛けられた!くやしい!!」と思えばその後距離を置くだろう。でも1回だけの付き合いなら割り切って使えるのかもしれないな。。。
少なくとも、「返報性」が人間に影響を及ぼすことを理解しておくことは重要だ、、なんてことを「影響力の武器」を読んで考えていた。

そして今回「GIVE AND TAKE」を初めて読んだ。
相手に与えることで結果的により大きなものを得るギバー。
相手から得ることだけに執着するテイカー。
ギブとテイクのバランスを念頭に置くマッチャ―。
返報性を戦略的に使うことはテイカーやマッチャ―に限ったことではない。ギバーの行動の結果、相手から何かを得るということは返報性が結果的に効いている。

ギバーにも2タイプある。自己犠牲型と他者指向型。
自分をすり減らして疲れてしまって不幸になる。これが自己犠牲型。
まずは相手をみて、相手がテイカーであればそれなりの対応(詳しくは本を読んでみてください)、そしてギバーやマッチャ―であれば相手のことを思った思いやりとコミュニケーションで与えることから始め、中長期的なwin-winをもたらす状況を実現する。

厳しい競争環境だからこそ「まず自分の利益を確保したい!」「独占したい」が先行してしまうマインドセットになりそうだけど、不安定な世界に生きているのはみんな同じで、ずっとそのやり方では長い人生勝ち続けられない人が多いだろう。

他者指向型のギバーを目指したい。

この本を読んで、返報性を扱えることも重要だが、本質的な部分でテイカーを回避し、マッチャ―的な視点を持ちつつギバーを目指すことの方が中長期的に人間関係を良好にし、豊かな人生を歩むことにつながるのだろう。




この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?