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私が筋トレをはじめたのは

 こんにちは、ゴリラ先生です。今日は脚のトレーニングをしてきました。

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 太ももの前側(大腿四頭筋)はこのような構造をしているのですが、今日は主に外側広筋くんを刺激してきました。この刺激の入れ分けができるようになったのは実は割と最近のことで、それからというもの脚のトレーニングが格段に楽しくなりました。今日はそんな私が筋トレを始めるにいたった経緯などをつらつら書いてみます。

中学時代の体育の先生

 一番のきっかけを与えてくれたのは、中学校の時の体育の先生(男性)です。ボディビルをやっている先生で、授業で着ているポロシャツはいつも袖がパツパツでした!腕組みをしたときに盛り上がる上腕二頭筋は、10代前半の私に強烈なインパクトを与えました。

 その先生の体育の授業はとても苦しかったです。体育の授業なんて中学生の男子は喜んではしゃぎ回るものかと思いますが、私たちの周りでは「次の授業なに?」「体育…」「えっ…体育…?」な感じでした。完全にブートキャンプ前の新兵の気分です。ひどい時には「うわ…明日体育ある…」なんて前日から病んでいることもあったくらいです。

 何がそんなに苦しいのかというと、毎回授業の始めにある「サーキットトレーニング」というものです。敷地内に一周200mのコースがあるのですが、そこを使って「腕立て10回→全力疾走→腹筋10回→全力疾走→背筋10回→全力疾走→もも上げ10回→全力疾走→膝抱えジャンプ10回→全力疾走」というメニューをこなすのです。しかも毎回タイムを計られ、その自己ベストが更新できなければ成績がつかないという鬼システムでした。授業開始10分ですでに心肺機能は限界を迎え、喉の奥から血の味がしていたのを覚えています。そして何事もなかったかのように「よし、じゃあサッカーしよう」と授業が進む…。先生、もうサッカーしなくていいです。

 地面に伸びてくたばっている私に先生は言いました。

「おい○○(名前)、苦しいか?」

「はい…苦しいです…」

「そうか。もっと苦しめ」

部活の引退

 そんな体育の授業を受け続けながら中3になり、部活動を引退する時期になりました。私は剣道部でした。運動部に所属していた経験のある方には定番の「あの先輩、引退して太ったよね」と囁かれ始める時期の到来です。

 私は絶対に身体をタルませたくありませんでした。そこで、体育の先生に聞いたのです。

「先生、家で筋トレしたいんですけど、何をしたらいいですか」

すると先生は言いました。

「お前はどうせ一生トレーニングするだろうから、ダンベルくらい買え」

 こうして、我が家にダンベル初号機が導入されることとなりました。それと同時に「角田信朗のボディ・トレーニング」という本を買い、これが私の記念すべき筋トレバイブル第一号となりました。ちなみに、角田信朗さんは格闘技出身の方ですが、現在はボディビルダーとして活躍もされています。

 なぜ先生が私の未来を予見したようなことを仰ったのかは不明ですが、この一言が私の人生にもたらした影響は絶大でした。その言葉から今までずっと筋トレをし続けているからです。

試行錯誤の日々と私を駆り立てる言葉

 筋トレを始めようとすると必ずいくつもの疑問にぶち当たります。何をどれだけやったらいいの?毎日やってもいいの?ジムに行かないとダメなの?プロテイン飲んだ方がいいの?などなど。

 もちろん一般的な答えはありますが、大切なことは自分にあった鍛え方を自分自身で見つけていくことです。自分のトレーニングは、自分でカスタマイズするのです。ここに筋トレの醍醐味の一つがあると言えるでしょう。

 私も中3から自宅で自重トレーニングを中心とした筋トレを始め、高校生の時も受験生になってもやり続け、大学生となり一人暮らしを始めてからも継続し、社会人となった今でものめり込んでいます。

 そこまで私を駆り立てているものは何かというと、きっと自分の身体に対するコンプレックスだと思います。私は家系的に太りやすい遺伝子を持っている人間です。食べても太ることができない人もいらっしゃいますが、私は食べればすぐに太るタイプです。私の父も叔父や叔母も太っています。小さなころから「あんな風にはなりたくない」と思っていた私は動き続けています。

「お前はお父さん似だから、腹が出ても仕方ないよ」

と言われたことがあり、この言葉は今でも私を駆り立てています。

「仕方ないと諦めたくない、父のようにお腹の出っ張った身体にならないためにはどうしたらいいのか」

この問いをずっと持ち続け、効果的な運動を追い求め、食事や栄養について学び、自分でトライ&エラーを繰り返して今に至ります。

 私にとって、今や筋トレは歯磨きと同じです。期間限定のお祭りのようなものではなく、やらないと気持ちが悪いレベルの習慣なのです。そして、もう20年近い筋トレ歴がありながら、まだまだ未熟者で伸びしろがあることも筋トレの奥深さというものでしょう。

 私の中で筋トレは習慣であり、一生続けていくライフワークであると感じています。どこかで終わりが来るものではなく、年齢とともに形を変えながらもずっと日常のなかにあり続けるものだと捉えています。

「仕事じゃないけど、遊びでもないの」by サイレントサイレン

これがまさにぴったりの認識だなぁと感じています。

恩師との再会

 後日談として、社会人になってから件の体育の先生と再会する機会がありました。地元のジムで偶然に再会を果たしたのです。教員としてはご退職され、還暦を過ぎてもなおトレーニングを続けておられて、当時とほとんど変わらないお姿でした。先生、さすがです。さっそくずっと伝えたかったお礼の言葉を伝えました。

「先生、中学生のときにかけていただいたあの言葉のおかげで、今でも筋トレを続けています。本当にありがとうございます。お世話になりました!」

先生は言いました。

「ん?ワシそんなこと言ったっけ?」

先生、さすがです。


ここまで読んでくださったあなた、ありがとう。またお会いしましょう。

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