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2024.7.26

もう会えなくなった人や戻れない居場所のことばかり考えている、最近は 昔読んだ本と映画と現実が 混沌としておしよせてくる 微かな匂いと埃被った時計の針、本の山、 吸い込まれそうだけど怖くない暗闇 ごはんが炊けた、洗濯機を回す音、お風呂で遊んだ日に使っていたタオル 夏の夕べに毛布に包まりながら観たアニメ お気に入りだったワンピース 絨毯を踏んだ感触 よじ登った手すり 同じ夢ばかり見た記憶 全部勝手に覚えていればいい 私が覚えている 特定の季節だけを懐かしむことは

    • 『傷口をお気に入りのブラウスで覆うことは治療になるのかな』

      『傷口をお気に入りのブラウスで覆うことは治療になるのかな 』 装いが計り知れない可能性を秘めていることにたまに怯えてしまう。 変わらなくていいこともあって、でもそれは私の身体が必ずどこかで覚えているはずだから、簡単に忘れてしまった方がいいのかもしれない。 大切なものは写真に収めれば収めるほどに遠くなってしまう。記録することによって今の記憶として上書き保存される。だから過去に見た景色をそのまま作品とかで表現しないようにしている。 時計を巻き戻してほしいとは思わない。ただ、たまに

      • マイ・ファッションストーリー(最近の)

        2024年6月23.5日 記 改めてファッションについて考えてみた。 最近、ファッションやアートがどうたらみたいな話をする機会が高校生の時に比べて減ったし、かと言ってしないと生きていけないという程でもない。今は手を動かせることが幸せで、これは仕事なのかもと言うくらい良い意味で淡々と作業できる、みたいなフェーズにいる。 ファッションストーリーの話、興味あってここ数年のインスタのストーリーズや写真フォルダを見返してみた。高校生の時はだいたい毎日服を着るのが楽しくて、明日何着よう

        • 202?.spring

          喫茶店で絵を描きたい気分!に急になって、急いで百均でノートとボールペンを買って喫茶店に向かった。うさぎを抱えたアフロヘアの女の子を描いた、11月の週末。その日買ったノートは 絵を描くノート から 大事な書類 に変わった。 思い立って描いた絵とか、考えの線の記録とか文章とかって、後から冷静になって読み返してみたら解読が難しいことが多い。いちばん純度の高い目に見える記録は、何よりも大切な気がして、写真より鮮明だ。 春が来た。食パンに安心する言葉と春風をサンドイッチして食べたい

          水 / 20240308

          忘却、忘却について考えている。 夢を見た。懐かしいところ。 楽しいだけの記憶が手から滑り落ちて、現実に残ったのは塞がったピアスの跡。 鳩の鳴き声を聞いたのは久しぶり。それを聞いていると幼少期の真夏の朝を思い出す。おばあちゃん家で読んだ絵本、小さいおうちが大好きだった。5時くらいに目が覚めて、森へ行こうよと誘う。朝のお散歩、だんだんセミも起きてくる。 そんなことを考えていると、もう夢の内容なんて覚えていなかった。 まだ何も知らなかった頃、本当は大変な時間も多かったはずなのに全て

          水 / 20240308

          装いと共鳴

          ファッションって愛おしいなといつも思っている。 少しがんばらなきゃいけない時、自分に寄り添ってくれるような柔らかい色の服を選ぶ。 強い人に見られたい時は、メンズのジャケットを羽織り、ゴツゴツしたヴィンテージのネックレスを付ける。 とにかく楽に、ラフに過ごしたい時、スウェットを着る。 そうやって、私はいつも自分を守っているし、ファッションに支えられている。 昨日、バイト先に最近買った帽子を被って行った。 白い毛糸で編まれたそれには、ところどころボタンが付いている。少し垂れ

          装いと共鳴

          淡い春

          時々、学生生活がとても恋しくなる。 高校生の時、学校に行けなくなって転校した。 大学生になって、数週間で行けなくなって辞めた。 そんなことばかりで、いつも突然で、しかも時々思い出してしまう。 高校は美術高校だった。 ファッションアートの先生が無理すぎたのと、授業が家庭科みたいで面白くなくて、いつの間にかストレスを溜めていたらしく急に行けなくなった。 でも友達とか先輩は大好きで、卒業式に一緒に出られなかったのがすごく悔しくて悲しかった。今もかなしい。せつない。 だから転校