2024.7.26
もう会えなくなった人や戻れない居場所のことばかり考えている、最近は
昔読んだ本と映画と現実が
混沌としておしよせてくる
微かな匂いと埃被った時計の針、本の山、
吸い込まれそうだけど怖くない暗闇
ごはんが炊けた、洗濯機を回す音、お風呂で遊んだ日に使っていたタオル
夏の夕べに毛布に包まりながら観たアニメ
お気に入りだったワンピース
絨毯を踏んだ感触
よじ登った手すり
同じ夢ばかり見た記憶
全部勝手に覚えていればいい
私が覚えている
特定の季節だけを懐かしむことは
弔いにはならないんだって
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