災害と芸術 六本木を巡りながら
先日、友人と六本木に行って、いろんな場所を巡りました。
まず行ったのが、森美術館の企画展「カタストロフと美術のちから展」。
災害やテロ、戦争といった悲惨な出来事、カタストロフを芸術がどのように表現するのか、どのように克服していくのか、という観点から作品が展示されていました。
感想としては、あまり心に響くような作品がなかったかな...という感じです。
東日本大地震の時に感じたことだけど、悲惨な出来事って、現実があまりにも強大すぎて、言葉にすることが難しい。その圧倒的な現実の前にただひたすら立ち尽くしてしまう。その強大な出来事を真に表現しようとするとなると、相当な労力と思考と技術がいるのだと思います。簡単にできることではない。
そのことを踏まえると、今回の展覧会に展示されていた作品はあまりそういった労力を感じさせないものでした。少し拍子抜けしたと同時に、カタストロフ表現の難しさを感じました。
企画展の後は、青山ブックセンターの後に新しくできた『文喫』という本屋に行きました。
文喫は入場料1500円で、書籍の閲覧・購入はもちろん、カフェスペースやコミュニティスペースが利用できるという本屋さんです。
雰囲気がとてもよく、置いてある本もふつうの本屋とちょっと違って、エッジが効いているというか、通好みのものでした。思いがけず、本を二冊も購入してしまいました!
本を二冊購入した後は、近くのクラフトビアバーである『Ant'n Bee』という店でクラフトビールを1杯。 珍しいトマトビールを飲んで、1日の感想を友人と語り合い、その日は終了しました。
こう1日を振り返ってみると、六本木という街は、美術館や面白い本屋を有する、非常に文化度の高い街だなあということを実感します。何度でもまた、いろんな文化をを吸収しに来たくなる、そんな街です。
今度はいつ行こうかなあ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?