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日本の古層

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日本文化、日本の歴史、日本神話などの底辺に流れるコスモロジーについて
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記事一覧

北斎や広重が描いた小野の滝をピンホールカメラで撮影した。

戦国時代、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康に仕えて重用され、肥後国の細川家の礎となった細川幽…

佐伯剛
4日前

闇の深さと、色相の繊細かつ豊かさ。

嵐山から嵯峨野は、観光客で溢れかえっているけれど、清涼寺あたりまで来ると、それほどでもな…

佐伯剛
5日前
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レトロでアナログだけれど新しい世界!?

これまで世代論について、あまり深く考えたことがなかった。  交遊関係にしても、年代で分け…

佐伯剛
7日前
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縄文人には見えていて、現代人には見えていないもの。

先ほど書いたことの補足だけれど、今回、北海道でもオーロラが見えた。  私は、自分でも縄文…

佐伯剛
2週間前
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人間の目には見えない宇宙の真理

 太陽フレアの大爆発によって、低緯度でもオーロラが見られたというニュースが、各地から届い…

佐伯剛
2週間前
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情報として表に出てこない日本のリアリティ

日本という国は、いくら都市化が進んでいるといっても、国土の70%以上が山岳地帯であり、島…

佐伯剛
2週間前
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日本人の潜在的な心の在り方と海人とのつながり。

古代に対する関心の持ち方は人それぞれだが、私は、卑弥呼のクニがどこにあったかということよりも、日本人の潜在的な心の在り方に関心がある。  日本の縄文時代は10000年も続いており、明らかに大陸の影響を受けたと思われる弥生時代以降の歴史は、その4分の1でしかない。だから、縄文時代の日本人の心が完全に消え去ってしまったとは思えず、それが、どのような形で今日まで引き継がれてきたのかを辿りたいという思いがあって、私は古代世界のフィールドワークに没頭している。  そして、その鍵を握るの

地震のサイクルと、日本社会のサイクル。

先ほど、愛媛、高知で震度6弱の地震。これは本当に怖い。南海トラフの前の、不気味な足音のよ…

佐伯剛
1か月前
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自分の計画通りに作るのか、何かに導かれるようにして作るのか。

レヴィ=ストロースは、生命原理は、エンジニアリング(設計思想)ではなくブリコラージュで成…

佐伯剛
1か月前
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女性天皇が続いた時代。

愛子さま、明治神宮に初参拝。  この方は、なんだか巫女のようなオーラを漂わせている。  現…

佐伯剛
1か月前
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縄文時代に遡る巫女神が、時代を超えて伝えていること。

南海・東海大地震が起きた場合、もっともダメージが懸念される原子力発電所である浜岡原発は、…

佐伯剛
2か月前
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大震災と、この国の祈り。

南海・東海大地震が起きた場合、もっともダメージが懸念される原子力発電所が、静岡の浜岡原発…

佐伯剛
2か月前
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震災国日本の祈りのかたち

(さらに昨日の続きが、とまらなく続いてしまう。もはや誰が読むかなど、ほとんど考えていない…

佐伯剛
2か月前

巫の力と、天皇制。

(さらに昨日の続き)  古代、巫の力は、自分の存在を打ち捨てる覚悟で神に仕えることで、その身に神を憑依し、神そのものになって人々に豊穣をもたらし、人々を災難から守護する存在であった。  そして、古代の歌人には、この巫の力が宿っていた。  柿本人麿の出生地は、いくつかの候補地があるが、有力な場所が、終焉地とされる島根県の石見である。そして、益田市の戸田柿本神社が、人麻呂の生誕地に建てられているとされ、遺髪塚など遺跡がある。  この地の伝承では、語部の綾部氏を伴って大和から石見に