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希望のスノードーム

混沌に降り積もる
光の粒子

意識は
希望のスノードーム
 

こころの水面に
ひろがる波紋は

増幅も
曲解もせず

そのままの音で
 


 

父母とのひとときに、ふわりと全力の今。

そんな中、初の巨大地震注意の発表。

実家には水の買い置きがほとんどないことを知り、翌朝買いに走る。

買い置き用の水、カセットコンロのガス缶は売り切れでした。

また、新幹線が一部区間での減速運転になると知り、無事に帰宅できるか一抹の不安も。

翌日は、減速運転区間がありながらもほぼ新幹線は通常運転。

しかし、実家を出る頃から、わずかながら胃の辺りの食べ物を受け付けない感じの異変に氣づく。

何の暗示なのだろうか。

程度はささやかなものだけれど、父が5年ほど前に危篤に陥った時の体感とよく似ていたから。

あの時は、特に甘いものが喉を通らなかった。

名鉄で豊橋まで出て、2時間に一本しかない貴重なひかりに乗る。

三河安城からの減速運転と、体調不良の方のケアがありながらも、ほんの数分遅れで到着。

ホームには、そのことの告知とお詫びのアナウンスが何度も流れる。

事故や不手際でもないのだから、お詫びは不自然に思えた。

無事、窓際のわたしの席に座る。

三島まではこのまま減速区間なので、なぜだろうと思って窓際の指定席から窓の景色を見て過ごす。 

今まで、こんなにまじまじと眺めたことはなかったけど、海が近いからか遠くの方まで見渡せるくらい土地が平らで遮るものがない。

津波対策ということなのだろうか。とりあえず、無事に三島まで通り抜けられますように。

そんな自分の切実さを見る。

地震が起きる可能性。
新幹線が止まる可能性。
無事に帰宅できるのだろうか。

しかし、惑わされてはいけない。

内なる不穏や緊張を感じながらも、光の粒子に意識をあわせていると。

おおらかな広がりを感じて。。。

内なる宇宙の輝きが、逆さまにして戻した後の、輝き降り注ぐ美しいスノードームのようだな、と。

その光景に慰められ、おおいに勇氣付けられました。

ふいに、窓側にもたれている体に、ぐんと加速する新幹線の振動がひしひしと伝わって来る。

やっと三島を過ぎたのだろうか。

新幹線そのものを現象化した力への敬意と感謝が湧きたち、減速運転による遅れを取り戻すべく、全力をつくすJRのみなさんの心意氣を感じて、胸が熱くなり閉じている目からじわりと涙がにじむ。

その熱さと感動に、どんな時も愛は力になると励まされる。

小田原を過ぎてようやく新横浜という段階になって、急にお腹が空いてきた、笑。

新横浜へは、わずか10分ほどの遅れの到着となりました。

無事帰宅して、ほっとしてベッドにごろんとした途端。

けたたましい緊急地震速報を知らせる音とともに、揺れた。

来たか!と、飛び起きる。が、幸い揺れは一瞬で終わった。

そして、すぐに新幹線の停止を知る。搭乗中のみなさんのことは人ごとではない。

結局は、かなりスリリングなタイミングでの帰宅となったわけだけど。

ひょっとして、胃の辺りの嫌な感じはこの流れを暗示していたのかな。

新横浜で、帰省から戻った時には必ず食べることにしている某洋食店のハンバーグのソースが、これまでになく酸味を強く感じて、ふだんのようには美味くいただくことができなかった。

地震はいつやってきてもおかしくないはずなのに、巨大地震注意の発表という初めての事態で浮き彫りになる自分の姿。

氣にはしないようにしていたけど、相当のストレスだったんだね。

こうして、自分で氣づいて言葉にすることで、心の中で起きていたことの認識が深まるのも、すごくいい癒しなんだと思う。


 
  


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