偏差値25の受験 ラウンド1
みなさんは「ビリギャル」をご存じだろうか。
「ビリギャル」とは「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」の略であり、内容は、まあ、タイトルそのままである。
さて、私の勤務校にも、もちろんギャルがいる。
今回、みなさんにお伝えしたい話は
「学年ビリのギャルが、何も努力しないで、なんとなく受験をした話」である。
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私が彼女と知り合ったきっかけは、本校の「受験指導制度」によるものだ。
それは、高校3年生が受験や進学の指導を、普段持っていない先生からマンツーマンで受けるというものであり、
この制度の素晴らしい(怖い)ところは、受験が終わるまで、その生徒の受験を行うというところにあるのだ。
ある日、学校でも目立つギャル軍団のひとりが私のところへきた。
私は、ギャルの持つ手元のプリントを見てすぐに受験指導の依頼に来たことを理解したのだが、私の目の前に現れたギャルは、何も言わずに私の前に立つばかりなのだ。
距離にして70センチ、体感では10秒ほど無言でにらみ合っていたのではないだろうか。さながら、試合直前の格闘家である。
私「どしたー?先生になんか用かー?」
ギャル「別に(半ギレ)」
別に何もなかったらしく、そのまま帰ってしまった。
沢尻エリカ状態である。
これが私とギャルの出会いである。
なお、翌日にギャルは担任と現れて私に正式に「受験指導」の依頼をしにきました♪
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