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偏差値25の受験 ラウンド4

 月曜日は忙しい。

 週の初めに、その週の予定を他に教員と打ち合わせをしたり

 金曜日の放課後から、土日のあいだに起きたことを職員同士で共有したり

 まあ、とにかく月曜日とは忙しく、月曜日は忙しいものなのだ


 だから、貴重な授業の空き時間に、どこぞのギャルが


 合格しました!!!


 などと、職員室の入り口で、開口一番に叫ばれても

 喜びよりも先に、「いま忙しいんだよ!!!!」

 という表情になっていしまう。


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 おお!!おめでとう。

 

 たとえ入試当日に願書提出がある学校だとしても

 たとえ入試の日を生徒が決めることができる学校だとしても

 生徒が合格するということは、嬉しいことである。


 どうやらギャルは、受験当日の午後には合格通知をもらい、その流れで週末は遊びたおしたそうだ。

 で、起きたタイミングで登校したから、授業中にもかかわらず職員室に突撃したということのようだ。実に模範的なギャルである。

 

 さて、私の中で気になっていることを聞こう。

  私「面接できた?」

ギャル「できたと思うけど、はてな出た」

 私「はてなって?」

ギャル「志望理由聞かれて答えたら、紙にはてな書かれた」

 私「?」


 つまり、、、、、

 外国語(韓国語)の専門学校を受験する、志望理由を聞かれ

 「韓国のコスメとか、すごいいいから流行らせたい」

 と答えたのだが、話が飛躍しすぎて試験官に伝わらず

 試験官の手元にある用紙に大きく「?」を付けられたそうだ。

 なんだそりゃw


 その後も、本人はよく覚えていないそうだが自信満々に回答をしたらしく

 面接の最後には試験官が「う~ん」と唸りながらも

 最後には「う~ん、、、、合格」と言っていたそうだ。

 その学校の試験官もすごいなw


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 かくして、リアルビリギャルこと偏差値25の生徒の受験は終わりを迎えたのである。

 特に勉強をすることもなければ、革命的な事件も起こらず、いまの自分の合格できる学校に合格し、進学する。

 これが本校のビリギャルである。


 いや、実際こんなもんだって。

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