見出し画像

「全ての子どもたちが未来への希望を持てる社会」

皆さんお久しぶりです!ロムチェック幼稚園建設プロジェクトのエイスケです!更新がしばらくゆっくりになってましたが、これからペースを上げて、どんどん更新していきます!

今回の記事では、僕たちが何をしているのか、何をこれからめざしていきたいのか、その実現のために何を期待しているのか、これらについて改めて整理していきたいと思います。これまでの記事で取り上げている内容ばかりなので、関心を持ってくださった方はそちらもチェックしてみてください!



僕たちの挑戦

カンボジアで幼稚園に通える子どもは2人に1人だけ。特に農村部では村に幼稚園が一つもないということが多く、教育機会が失われています。幼稚園を経験していない子どもたちには、小学校へ進学後、集団生活に適応できないという問題があります。

そして、保護者には共働きという選択肢は与えられません。子守、家事、農作業に追われ、女性の社会進出の妨げになっていると現地の方は語ります。

そんなカンボジアの子どもたち、子育て世帯を応援したい!

今回の取り組みでは、子どもたちが笑顔で学び、成長する機会を目指しています。子どもたちの未来が少しでも明るく開かれたものになることを願って、ロムチェック村や親御さん、子どもたちと共に歩んでいきたいという思いから立ち上がった僕たちの挑戦です。

ロムチェック小学校の授業風景(2023春渡航時)

風の会って?

風の会は、早稲田大学の学生を中心とした団体として1999年より活動しています。主にカンボジアとラオスで教育支援を行い、これまでに4校の小中学校の建設・増築・事後支援を行ってきました。

2009年 ロムチェック小学校 校舎建設
2012年 トゥルコキ中学校 校舎建設 
2016年 コットム小学校 校舎改築
2023年 ナンサイター小学校 校舎改築(2023年9月完成予定)

これまで、風の会は主に初等教育/中等教育に目を向けてきました。しかし、2023年春のカンボジア渡航でのヒアリングで、幼稚園がないことによる教育的デメリットが浮き彫りとなりました。そこで今回、風の会の新たな試みとして、幼稚園建設プロジェクトを立ち上げました。

今回のタイトルにもなっていますが、風の会は
「全ての子どもたちが未来への希望を持てる社会」
をビジョンに掲げています。

そして以下の方針の下に教育支援を行っています。

  1. カンボジアを中心とした、子どもたちの経済的・精神的自立をサポートする教育の提供

  2. カンボジアを中心とした、教育環境の整備と自立した教育システムの創出

※経済的自立:子どもたちが社会に出られる状態
       子どもたちが自分で収入を得て生活できる状態  
       子どもたちが現実的な選択肢を持っている状態
精神的自立:子どもたちが生きてゆくために必要な心を身につけられた状態
      子どもたちが自分の意志に従って、行動や判断できる状態
教育環境の整備:子どもたちが教育を受けられる環境を整える

文言の解釈について

ロムチェック村の現状と僕たちの想い

カンボジア、バッタンバン郊外に位置しているロムチェック村。ここでは、子どもたちが遊びながら、学び、成長する場所である幼稚園が存在しないという現実があります。そのため、小学生未満の子どもたちは一日中、家にいます。村の親御さんたちも、子育てや家事に追われる中で、自分自身の学びや情報交換の機会が限られています。

ポワンおばあちゃんは、忙しい家事や農作業に追われながらも、子守りに多くの時間を費やさなければならない現状にあるロムチェック村に住む一人の女性です。子どもたちはいつも彼女のそばに寄り添い、離れようとしません。そのため、子どもが泣き出すと彼女は心を重くしてしまうのです。しかし、彼女だけでなく、村の親御さんたちも同じような状況にあることがわかりました。

さらに、ポワンおばあちゃん自身が小学校の教育を3年生の時にドロップアウトしてしまったため、子どもたちに文字の読み書きを教えることには限界があります。彼女は自分の経験を基に子どもたちに知識を伝えようと努力していますが、限られた知識と経験では十分にサポートすることはできません

この村には、単に、幼稚園を建設するだけでなく、みんなが集まり交流する場所が必要です。そこでは、子どもたちが遊んだり、学んだりするだけでなく、親御さんたちも自身の学びを深めること機会が生まれることを期待しています。幼稚園の時間外においても、さまざまな活動や交流の場を提供し、村の親御さんたちが共に成長し、情報や経験をシェア出来る空間を目指します。親子の交流や地域の絆を深めることができ、ポワンおばあちゃんなどの村の親御さんたちがお互いに助け合い、共同で子育てを支える場となることが今回僕たちが理想として描いている未来です。

ポワンおばあちゃん(校長先生撮影)

なんで幼稚園が必要?

今回幼稚園を建設する隣の小学校の校長先生にインタビューしたところ、
幼稚園が必要な理由は主に3つあると校長は語ってくれました。

①集団生活への準備
それまで家庭内で過ごしてきた園児にとって、幼稚園は先生やクラスメートとともに集団の中で過ごしていくための準備の場です。園児は友人と協力することや先生のアドバイスに耳を傾けることなどを学びます。

②村の子育て世帯に共働きの選択肢を
村に幼稚園が建てられることで、村の子育て世帯は共働きが可能になります。これには家計が向上することや、女性の社会進出に寄与するなど、村全体にとっても、非常に大きなメリットになります。

③言語の発達
カンボジアの幼稚園では、読書・音楽・美術・ストーリーテリング・クメール語といった、基礎的な能力を身につけるための科目があります。そこで園児たちは話す・書く能力を身につけます。

この項目については、より詳しい記事が過去にあがっています。
(以下参照です)

建設後のビジョン

今回の幼稚園建設予定地であるロムチェック小学校は、カンボジア・バッタンバン州ロムチェック村に位置します。幼稚園は、小学校に併設する形での建設を予定しています。

建設予定の幼稚園は48㎡で、最大22人の園児が入れる広さです。着工は2024年の2月を予定しております。竣工は5月頃を想定しています。

今回の幼稚園建設プロジェクトは、「幼稚園を建設して終わり」ではありません。我々の最終的な目標は、ロムチェック小学校・幼稚園・村の自立です。これまでも風の会は建設した学校に対して、学校の自立を目的とした教育支援を長年続けてきました。今回の幼稚園建設後も、これまで培ってきた経験と知識も活かしつつ、自立を目指した支援を続けていきます!

最後に

いつも応援してくださり、ありがとうございます!!
気に入って頂けましたら、ぜひ「スキ!❤️」をお願いします!

長文にお付き合いいただきありがとうございました。

次作も期待していてくださいね!それでは🐻

首都プノンペンから車で約5時間、カンボジア・バッタンバン州ロムチェク村には、幼稚園がありません。
そのため、初等教育を受ける段階で、子どもたちには学力差が生まれ、集団行動についていけないという教育的なデメリットが生じています。また、児童を預けられる場所がないことで、親には共働きという選択肢はありません。それを解決するために、幼稚園建設プロジェクトは発足しました。幼稚園の建設・事後支援を行い、ロムチェック村の発展と子どもたちの教育環境の改善に寄与することを目標としています。

現在、幼稚園建設プロジェクトでは、支援者様・協賛企業様を探しています。もし、ご興味がありましたら下記のメールアドレス、または各種SNSからお気軽にお声掛けください。

メールアドレス:romcheck.youchien@afw-kazenokai.com

Instagram:@ngo_kazenokai
https://instagram.com/ngo_kazenokai?igshid=YmMyMTA2M2Y=

Twitter:@ngokazenokai
https://twitter.com/ngokazenokai

各種SNS

この記事が参加している募集

自己紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?