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【インタビュー】カンボジアに3回行った男が語る僕たちの存在意義

こんにちは!
幼稚園建設プロジェクトメンバーのエイスケです🐻

僕たちはカンボジアのバッタンバン州の中心地から離れたロムチェック村に幼稚園を建設し、子どもたちの教育環境を整えることはもちろん、お母さんたちの社会進出も目指して活動を行っています。

今回は僕たちの先輩である、タイチさんにインタビューを行ったので、その模様を皆さんにも届けていこうと思います!

タイチさんは今年、社会人1年目になられたので3年生の僕は2年間、一緒に活動を行ってきました。在籍していた時は、総合事業部に所属し、そのほとんどがコロナ禍だったにも関わらず、精力的に教育自立支援に向けた活動を行ってきました。2年生の秋から1年間は、弊会の運営委員会で事務局長として組織の運営を行い、弊会を大きく成長させた1人といえる存在です。
カンボジアには1年の夏、4年の夏、そして今春は現地リーダーとして、計3度渡航し、現地の子どもたちと多く触れ合い、教育自立支援に向き合ってきました。


カンボジアの学校で写真撮影をするタイチさん

前回の記事では、ロムチェック村の親御さんとのヒアリングを行ったので、こちらの記事も併せてご覧ください!🍒

関係性について

───今回はお時間とっていただきありがとうございます。
まず初めに、3年間教育問題と向き合い、カンボジアに3回行った自身の経験を通して、感じた支援先と風の会の関係性について教えてください。

タイチさん「過去に、風の会が学校を建設したり、施設を整備してきたことにより、与える側になってしまっており、支援先の学校は自分たちでアクションをしないで、風の会に依存してしいる関係に2019年時点では陥っているように感じていました。
2022年夏にカンボジアに行った際は、風の会の目指したい方向と現地のニーズのすり合わせを行い、協働して対等な関係を目指す、前向きな議論が出来ました。
2023年春に行った際には、その理解が徐々に得られてきていることを感じ、対等な関係がうまく形成段階に入ったという印象を受けました。」

風の会の存在意義

タイチさん「依存関係に陥るまでの関係性は支援を考えずとも、大切に思い合っている関係性だった。僕たちは教育環境の改善を目指し、現地もそれを志しているパートナーとしての関係。互いに実現したい未来のために歩む。自分たちだけではできないことを実現出来る関係。自分達以外のコミュニティとの関わりが下手したらない可能性がある彼らに対して、日本との交流の機会を風の会が提供しているという点でも存在意義を感じています。長年の関係性を通して心と心の繋がりが出来ている。単なる支援する側とされる側の関係ではないと感じている。」

ロムチェック村について

───ロムチェック村の印象はどうですか?
タイチさん「どの学校にも言えることではありますが、その中でも子どもたちが一番元気な印象です。訪問後に最も体力が削られているのがロムチェックです。村長さんが陽気な人で、先生たちと生徒たちの距離感も近く、僕たちに対しても非常に近い距離間で接してくれます。」

プロジェクトについて

タイチさん「活動において、自分たちが思い描いている計画通りに進まなかったり、資金調達の面で理想とずれてしまうような場面が起こったりすることがあると思うけど、大事なことは、自分たちの活動の軸をしっかり決めておくこと。それが定まっていると、妥協点を作ることができ、関係者の意向で計画が少しずれるようなことがあっても、プロジェクトが歩んでいくべき根幹の部分はずれないと思う。焦らずに土台を固めておこう。」

地域に根差した学校づくりのために

タイチさん「まず、自分たちがロムチェック村にとって外部者であることは忘れてはいけない。村として、家族として継続して形成してきたものを自分たちの押し付けによって、その大事にするべきものを壊してはいけない。」
「自分たちのwantを伝えるのではなく、do togetherを目指し、そのスタンスを相手に示す。自分たちが目指すビジョンを提示し、相手のビジョンとすり合わせて、同じビジョンを共に実現するために自分たちがいることを理解してもらえるようになると良いと思う。」

子どもたちと交流するタイチさん

これからの関わり方

タイチさん「今回のミーティングでは村の25世帯の方々が参加してくれた。我々に対する期待は大きいと思う。幼稚園に通う子どもたちにとっても、親御さんたちにとっても可能性を広げるきっかけには間違いなくなる。だけど、それがコミュニティーにとって求められている形なのかは絶えず考え続けなければならない。
例えば、ソフト面支援を考えると、英語教育をすることで子どもの将来の可能性が広がるように我々の感覚では感じる。でも、幸せがどの部分にあるかを考えなければならない。それが地域の中で留まるものなのか、都市部まで拡大するものなのか、国外に向けられているものなのか。小さい視点も大切にしていかないといけない。最低限の需要がどこにあるのかを把握しておくことで相手の要望を尊重できるようになると思う。
一方、選択肢を知らないだけという可能性もある。我々は、どのように世界が広がっていくのかを教育することに留めておくべき。教育を受けた上で彼らに選択肢を広げてあげるサポートをしてあげる。自分たちのスタンダードを押し付けるような、勝手な憶測での行動はして欲しくはないかな。」


インタビューを終えて

今回、タイチさんとのインタビューを終えて、自分たちの軸をしっかり持つことの大切さを感じました。ロムチェック村にとって自分たちがどういう存在であるのか、それがうまく伝えられているか、地域住民がコミットできるようなプロジェクトになっているのか、様々なことをこれから考えていかなければなりませんが、僕たちが今回の幼稚園建設を通して目指しているビジョンは何なのかを明確にするべきです。前回のハルトさんのインタビューでも感じましたが、僕たちが目指したい方向がはっきりしているとそれに賛同してくれる人が自ずと現れ、その人数も増えていくのだと思います。先日、ロムチェック村の親御さんとのヒアリングを行い、実際の声を聞くことが出来ました。お互いにとって高め合えるような関係性を築いていけるようにこれからも頑張っていきますので応援お願いします!

最後に

今後もnoteでは、インタビュー記事の掲載を予定しております。他にもさまざまなコンテンツを計画しているので、ぜひフォローをお願いします!

いつも応援してくださり、ありがとうございます!!
気に入って頂けましたら、ぜひ「スキ!❤️」をお願いします!

長文にお付き合いいただきありがとうございました。
次作も期待していてくださいね!それでは🐻

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首都プノンペンから車で約5時間、カンボジア・バッタンバン州ロムチェク村には、幼稚園がありません
そのため、初等教育を受ける段階で、子どもたちには学力差が生まれ、集団行動についていけないという教育的なデメリットが生じています。また、児童を預けられる場所がないことで、親には共働きという選択肢はありません。
それを解決するために、幼稚園建設プロジェクトは発足しました。幼稚園の建設・事後支援を行い、ロムチェック村の発展と子どもたちの教育環境の改善に寄与することを目標としています。

現在、幼稚園建設プロジェクトでは、支援者様・協賛企業様を探しています。
もし、ご興味がありましたら下記のメールアドレス、または各種SNSからお気軽にお声掛けください。

メールアドレス:
romcheck.youchien@afw-kazenokai.com

Instagram:

https://instagram.com/ngo_kazenokai?igshid=YmMyMTA2M2Y=

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