問題の全てを、幼稚園の砂場に置き換えたら
歳を重ねるほど、悩みも複雑になる。
「"ごめん"で済んだら警察はいらん」という言葉もあるように、実際「ごめん」じゃ許されないこともある。
犯罪となれば当たり前のことだが、そうでなくても「ごめんなさい」という6文字だけでは、おさまらない感情はあるのが世の中の自然な現象だろう。
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人生で必要な知恵は全て、幼稚園の砂場が教えてくれるらしい。
いつかそんな本があったと思う。
幼稚園教諭をしていた時期に読んだので、かれこれ12年ほど前の話ではある。(出版はもっと前かも)
ずいぶん前の記憶なので、今思い出そうと思っても「読みやすい本だった」という印象だけが強く残り、内容ああまり覚えていない。
けれど、タイトルだけは私の頭に色濃く残り続け、最近ふと思い出した。
そして、悩みを全て幼稚園の中で起こることに置き換えてみると、途端に悩みもふんわり軽くなることに気がついた。
目下、私の悩みは仕事にある。
そして、仕事の悩みというのは往々にして人間関係の悩みであるということは、私だけではなく心当たりがある人が多いはずだ。
上司がどうとか、同僚がなんだとか。
よくあるものである。
最近悩み相談を受けたが、その同僚も「誰になんと言われた」とか「こういう態度をとられて辛かった」ということだった。
これがもしも、幼稚園だったら…。
幼稚園では、年齢に関係なく年長も年少も、誰もが「お友達」である。
もしも、そのお友達に嫌なことを言われたりされたりしたら、先生や大人としてなんと声をかけるだろうか。
嫌なことは「嫌だ」って言っていいんだよ。
でも、その時は優しく言ってあげようね。
強く言ったら、お友達も「嫌だな」って思っちゃうかもしれないからね。
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きっと大人の世界も同じだ。
嫌なことを嫌だと言わない人に共通していることは、嫌だったことを他人に言うことで発散する傾向にあることだ。
例外なく、私もそうだ。
しかし、なんの主張もせずに部外者に愚痴を言うことは、「解決の放棄」と同意かもしれない。そして、それはルール違反のようにも思える。
幼稚園生の子供にも説くことのできる道理を、なぜ大人の私が私自身に説いてやれないのだろうか。
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「問題や悩みを、シンプルに考えよう」
そうは言っても、私はあまりピンとこなかった。
ただ、「自分の置かれた状況を、幼稚園の子供達に置き換えて考えてみよう」となると、何に例えるかを考えることも面白いし、これが意外にわかりやすい。
話し合いで解決しよう。
共に仲良くできる方法を考えよう。
まずは自分で考えてみようね。
人には優しくしよう。
自分の気持ちも大切にしよう。
子供達に説く道理を、自分のためにも使っていこうと思います。
今後も有料記事を書くつもりはありません。いただきましたサポートは、創作活動(絵本・書道など)の費用に使用させていただきます。