アポロン日記 epi.26

日曜日の夜になりました。

そう、週1のお楽しみである僕の時間。
吾輩は猫、アポロンです。

はじめましての方は、こちらもどーぞ。

今日は少なくとも3時間はいろはさんの膝やお腹の上にいたと思います。

たくさん毛繕いもしました。

うとうとしていると、必ずいろはさんは頭を撫でてくれます。それでうっとりしてたら首や背中もなでなでしながら、お尻をポンポンってしてくれます。

今日も暇そうだけど優しいいろはさんです。

🐾

僕は、新しい世界を見たよ。

今まで行ったことも見たこともない「外の世界」へ、ついに足を踏み込んだんだ。

僕がこのお家に来た時は、僕のお家であるゲージに入れられていたし、僕が怖がったり逃げ出したりしないように周りは毛布に包まれていたから、お外を見たのは今日が初めて。

お外といっても、マンションの廊下だけだけど、初めての世界って感じがしたよ。

にゃーんって声がとっても響く世界です。

ゴミ捨てに出たいろはさんの後をついて行ったのだけれども、窓越しじゃない空は久しぶりだったし、床はとってもひんやりしていた。

扉もたくさんあって、お外で遊んでたらおうちが分からなくなっちゃうんじゃないかと思って肝が冷えたよ。

だって…それは困るよ。

だから、また当分はおうちの生活を楽しもうと思います。

僕は「すていほーむ」が得意だからね。

でも、また時々お散歩もしてみたいので、その時はいろはさんにお供してもらおうかな。

🐾

僕は、新しい世界が見えるなんて思ってもみなかった。

むしろ、家族が増えて、お部屋も広くなっている今のような生活になるなんて想像もしてなかった。

そう考えると、本当に実現する未来を想像できる人なんているのかな？と思う。

想像を叶える人、実現するまで続ける人はいるかもしれないけど、それって少し「低レベル」になるんじゃないかなと思う。

例えば、いろはさんは一昨年の4月に転職したけれど、それはもう一生独身かもしれないと思って、死ぬまで1人の覚悟して、これまでやってきた塾と大学のお仕事を辞めて、今の「せいしゃいん」のお仕事をしている。

お仕事を一生懸命にやるんだ！って。

けど、蓋を開けてみたら今お仕事が順調なだけでなく、あっさり結婚して、僕たちは2人と1匹になった。

でもそれは、いろはさんが独身のままを予想して、「お仕事を頑張ること」だけを目標にしたり、想像していたら出来なかったと思うんだ。

つまりね。

むやみやたらに未来を想像したり、目標をもったりすることって、あんまり意味がないと思う。

それよりも、毎日「昨日とは違う僕」になろうと、できる努力を続けるほうが、よっぽどかっこいいし、より良い未来になるんじゃないかなって思うんだ。

まぁこんなことをいろはさんは考えていなくって、きっと毎日がむしゃらだったってだけだけど。

それでも今とても幸せそうだから、いろはさんがあまり難しいことを考えずに、毎日をよりよく生きてきた証なんだよね。

やるやん、いろはさん。

🐾

よりよく生きる。

僕も今日は文句を言わずに、カリカリを美味しく食べようと思います。

毛繕いも上手にやる。

チャオちゅ〜るがなくても、寝てばかりいないでネズミさんを追いかける運動もやっちゃるぜ。

いろはさーん！ネズミさん持ってきてー！！！