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検定試験で見えてきたもの

先週末、検定を受けた。

仕事上持っていた方が良いもので、私としても必要な知識・技能ではあったけど、積極的に取りに行ったわけではない。

たた、対策をしているうちに楽しくなってきたので良い機会だったと思う。

塾講師をしていたこともあり、このような検定試験にはコツがあることを知っている。

今回は過去5回分の過去問を解き、その傾向や問われる要素などを抽出する。その上で、自分が身につけていないと思われるものだけ、調べるなり覚えるなりして身につければいい。

つまり、大問ごとや要素ごとに、理解できているものは勉強をやめ、不安な部分のみに特化して集中的に習得する。

当たり前かもしれないが、これが検定試験における最善策だと思っている。

今回の試験の合格率は20〜30%とネットなどに書かれていたけど、多分合格できるはずだ。

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ただ、これはあくまでも検定試験の話。
本当に大切なことは「既に理解ができている部分」にあるのではないかと、今回の勉強をとおして感じた。

つまり、検定試験に合格するために必要なことと、検定試験で問われる修得技能には、差異がある。

また、検定試験を受けて合格したからといって、必ずしもその技能が本当の意味で修得できているかというのは異なるということだ。

分かりやすいのが英検やTOEICなどの英語技能検定である。

私は英検1級やTOEIC900点以上を持っていても、英語を話せない人を3人知っている。また、逆も然り。

今回私が受けた検定が、もし受かっていたとしても、私がその技能を完全に身につけたのかについては甚だ疑問である。

検定試験というものは、そういうものだ。

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ただし、だからといって資格や検定だけ持っている人が無能だと言いたいわけではない。

アプローチは違えど、その人が努力したことは間違いない。また、資格・技能検定保有者が、その技能を身につけていないのであれば、それは問題や検定そのものに欠陥があると考えるべきだ。

検定試験でわかることは、直接的な知識・技能の有無ではなく、どれだけ勉強したのかということである。

だからこそ、「あの人は資格だけ」とならないよう、勉強はし続けようと思いました。

今後も有料記事を書くつもりはありません。いただきましたサポートは、創作活動(絵本・書道など)の費用に使用させていただきます。