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泣きたい時に読む小説「流れ星、そして君は」vol.3

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✨ 前回のお話 ↓ ✨


第2章 突然の別れ


私は涼太くんに追いつこうと必死だった。

でも涼太くんはますます速く進んでいく。

「大丈夫だから!ちょっとだけ通るだけだよ!」

声をかけてくる涼太くん。

でもこの狭い道で、転べば大変なことになる。

「待って、危ないから!」

必死の思いで叫ぶ。

涼太くんもようやく、私の不安な気持ちに気づいたようだ。

足を止めて振り返ってくれた。

「ごめんね、美緒。でも、もうちょっとだから大丈夫」

優しい目で見守ってくれる涼太くん。

少し安心した。



その後、二人してゆっくりと足を進める。

「ここからもう直線なんだ。家まで近いから」

嬉しそうに教えてくれる涼太くん。

本当にもう目と鼻の先だった。

「うん、もうちょっと!」

ホッとした表情で返事をすると、涼太くんはにっこりと笑ってくれた。

あと少し、もう少しで公園が見えてくる。

「よし、もう大丈夫だね!」

嬉しさのあまり、勢いよく歩み出す涼太くん。

「待って、まだ危な......」



その瞬間、涼太くんの足が地面から浮き上がった。

「わぁぁぁぁ!」

思わず悲鳴を上げる涼太くん。

足を滑らせて崖から転げ落ちてしまったのだ。

「涼太くーーーん!」



そして、ドスン、という重い音。

「涼太くん!大丈夫!?涼太くん!」

必死に下をのぞき込むが、何も見えない。

涼太くんの姿も声もない。

頭の中が真っ白になった。

「誰かー!たすけてー!」

声をからして叫ぶ。



その後の記憶がほとんどない。

近所の人達に助けられ、何とか自分の家についたのだろう。

でもそこから先のことは、まるで夢のように曖昧で薄れている。

ただひとつ、はっきりと覚えていることがある。


涼太くんは、二度と帰ってこなかったということ。


そして、涼太くんのお母さんが泣きながら私を抱きしめてくれたこと。

「美緒ちゃん、ありがとう。涼太と一緒に遊んでくれて」

涼太くんのお母さんの優しい言葉が胸にしみた。

その日以来、涼太くんの家には行けなくなった。

涼太くんのない生活が始まった。


そして10年――。



泣きたい時に読む小説「流れ星、そして君は」vol.4
第3章 不思議な黒猫 へと続く…

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