泣きたい時に読む小説「流れ星、そして君は」vol.4
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第3章 不思議な黒猫
時は経ち、私は普通の高校生活を送っていた。
そんなある日のこと。
学校の裏山で黒猫を発見した。
「にゃー」
鳴き声を上げる黒猫を見て、なぜか幼馴染の涼太くんのことを思い出したのだった。
それからというもの、その黒猫が学校に出没するようになる。
「あ、また来てる」
窓の外を見ると、黒猫が座っている。
「え、なに?なに?」
隣に座っている親友の七海が顔を出す。
「あの猫、よく来るようになったね」
「そうなんだよね。かわいいねー」
七海も窓の外を覗き出して、黒猫を見る。
すると黒猫が
「にゃー」
と鳴いた。
「あ、こっち見てる。かわいいねー」
七海が窓を開け、黒猫を撫でようとする。
すると黒猫はすっと七海の手をかわして、私の方へ駆け寄ってきた。
「あ、美緒の方が好きなのかな。ふふ」
七海がからかうように言う。
確かに黒猫は私の方を見つめている。
何だか懐かしい気持ちになる。
「この子、名前付けてあげようか?」
「うん、そうだね」
「じゃあ、クロ!」
七海が勝手に名付ける。
「クロってちょっと安直すぎない?」
「でも、黒猫だからクロでしょ!似合ってるでしょ!」
そうして黒猫にはクロという名が付いた。
それからは、クロがよく私たちのクラスに遊びに来るようになった。
「あ、またクロきてるよ」
七海が教室の後方を指差す。
確かにクロが遊びに来ている。
「にゃー」
鳴きながら、私の方へ近づいてくるクロ。
私が座っている席の下に入り込んできた。
「わー、美緒のところに入っちゃった。仲良しだね」
七海が感心している。
確かにクロとはすぐに打ち解けられた気がする。
でもなぜ、懐かしさを感じるのだろう。
「にゃー」
席の下から聞こえるクロの鳴き声。
ずっとそばにいてくれているようだ。
それからは、クロが私たちのクラスに遊びに来るのが日課のようになった。
第4章 謎の告白
ある日のこと、私が一人で教室にいると、クロがやってきた。
そして、驚きの事が起こる。
「美緒...」
ふいにクロが口を開いた。
「え...」
わたしは辺りを見回すが、周りには誰もいない。いるのはクロだけである。
「美緒、ごめんね」
「えっ」と思わずつぶやく。
クロが人間の言葉を話している。
「え、何言ってるの?クロ」
驚いて聞き返すと、クロは続ける。
「10年前の約束、覚えてる?ずーっと守ろうとしてたんだ」
私は、はっとした。
10年前。
それは涼太くんと交わした約束のことだと、なぜか瞬時に思った。
「まって、どうしてそれを?」
クロは人間の言葉で、しかも10年前の出来事について話している。
「だって、僕は涼太だもん。約束を覚えてくれててよかった」
私はわけが分からず、キョトンとする。
いったいなんなんだろう。
「冗談はやめて。そんなはずないでしょ」
動揺しながら言うと、クロは首を傾げた。
「ほんとだよ。信じて」
真剣なまなざしで見つめられ、胸が高鳴る。
本当に涼太くんなのだろうか。
「............じゃあ、証拠を見せて」
きっぱりと要求する。するとクロは言った。
「だったら、約束を交わしたあの場所に連れていく。あの展望台へ行こう」
胸の奥が熱くなる。
あの日、涼太くんと約束を交わした展望台のことだ。
「............わ、わかった。じゃあ今夜、待ってるから来て」
思わず答えてしまう。
クロはうなずいて、そのまま教室から姿を消した。
その日の夜。
あの展望台へと向かった。
ドキドキしながらクロの姿を探す。
「美緒、こっちだよ」
声をかけられ、振り返るとそこにはクロの姿があった。
「本当に、涼太くんなの......?」
信じられない思いで尋ねると、クロは答えた。
「そうだよ。だから見てて」
クロが空を見上げる。
「今夜ね、絶対に流れ星が見えるから。見届けて」
どういう意味かよくわからなかったが、私は夜空を見上げた。
泣きたい時に読む小説「流れ星、そして君は」vol.4
第5章 流れ星、そして君は へ続く…
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