電脳病毒 #13_203
「どういう状況だった?発火が起きた時」
「電子郵件《メール》を開いた時でした」
「誰から?」
「学生です。徐という」
「電脳恐怖手段《サイバーテロ》の嫌疑犯《容疑者》だ」
「徐が?」
「犯行声明に署名があった。公表はしていない」
「まさか・・・」
「やつは解密高手《クラッカー》だ。学生として潜伏していたのだ。病毒を放ちここを消失させるため」
「信じられない」
「病毒の感染先を探知する信号が、この学院から頻繁に発せられていた」
「その感染先は?」
「脆弱性を誇る微軟《マイクロソ