下書きばかり増えていく日々

下書きばかり増えていく日々

最近の記事

夜にしがみついて 朝で溶かして

 『ナイト・オン・ザ・プラネット』という映画を観てきました。 1991年製作のもので現在、Filmarksの名作リバイバルの第6弾として全国の映画館で1週間限定で上映されています。  この映画を映画館で観ようとしたきっかけが明確にあって、元々はクリープハイプというバンドの「ナイトオンザプラネット」という曲に出会ったのが最初です。"夜にしがみついて 朝で溶かして"というフレーズがとても気に入ってしまい一時期ずっと聞いていました。 歌詞の中で映画のシーンや監督、女優について書か

    • いつか来るお別れを育てて歩く

       固執してますか? 僕はしてます。気に入ったモノに対して、ずっと繰り返してしまう。 最近だと食事。ここ4ヶ月くらい鶏肉ときのこのトマト煮をほぼ毎食食たべている。 同僚に「いやあ、よく飽きないよねえ」という言葉は5回以上は投げかけられた気がするけど毎回「美味しいからね」で済ましてる。最近は定型文に飽きたのか聞いてこなくなったな。 音楽でもそう。1日中同じ曲を聞いていたら友人に「ずっとこの曲聴いてない?」って言われてしまった。おすすめされた当人からだったので、すこし内側が覗かれた

      • 東京都美術館はちょっと陰キャっぽい(印象派展と藝大卒展に行ってきたよ)

         まず初めにタイトルで不快になった方がいたら申し訳ありません。 本当に主観で東京都美術館は陰キャのように思えるんです。 なんででしょう?駅から出て上野恩賜公園の奥まった場所にあるのと、手前に国立西洋美術館という煌めいた美術館が近くにあるからかもしれません。眩しすぎるものの近くでは全てが影になるみたいな感じです。 陰キャだからといって嫌いとかでは無く、むしろ好きで一番通っている美術館。館内が暗くて仕事ですり減らした精神を落ち着かせてくれる。あと照明が可愛いです。  印象派展に

        • 『ファミレスを享受せよ』を味わった話

           最近は色々としんどくてコンテンツに逃避したいなーという思いが日に日に強まっていた。そんなときに以前、友人と話していた際に話題にあがった『ファミレスを享受せよ』というゲームを思い出したので遊んでみた。 少し不思議な店内で少し不思議な客たちと雑談をするゲーム  まずはじめにゲーム画面の雰囲気がすごく良い。ペイントにマウスでフリーハンドで描いたようなビジュアルと青と黄色と時々黒で構成された画面に謎の安心感を覚える。こう何というか肩肘を張らずにプレイしなくていいというか、ぼんや

        夜にしがみついて 朝で溶かして

        • いつか来るお別れを育てて歩く

        • 東京都美術館はちょっと陰キャっぽい(印象派展と藝大卒展に行ってきたよ)

        • 『ファミレスを享受せよ』を味わった話

          掬われる

          たまに救われたいと思うことがある。自分ではどうしようもなく、誰かの手を借りたいときやどうにかできるけど触りたくないときなど様々。別に神様を頼りにしているわけではなく、誰でもいいから僕をこの不条理な場所から開放してくれという渇望がそれだ。 例えば人間関係でどうしようもなくぎくしゃくしてやるせないときや、腹を下して便器からいつ立てるかわからない不安なとき、仕事の不安で胸が苦しくて四六時中ざわざわしている今など。メンタルがおかしいと普段考えもしない負の思考が脳を通りこして体さえも

          掬われる