見出し画像

東京都美術館はちょっと陰キャっぽい(印象派展と藝大卒展に行ってきたよ)

 まず初めにタイトルで不快になった方がいたら申し訳ありません。
本当に主観で東京都美術館は陰キャのように思えるんです。
なんででしょう?駅から出て上野恩賜公園の奥まった場所にあるのと、手前に国立西洋美術館という煌めいた美術館が近くにあるからかもしれません。眩しすぎるものの近くでは全てが影になるみたいな感じです。
陰キャだからといって嫌いとかでは無く、むしろ好きで一番通っている美術館。館内が暗くて仕事ですり減らした精神を落ち着かせてくれる。あと照明が可愛いです。

丸が連なってるのが可愛い

 印象派展に行ってきました。
前提として僕は美術の知識はからっきしです。印象派?んーモネ!なんかぼやっとしてる絵が多いみたいなイメージです。

印象派(Impressionism)とは、1860年代に起きた芸術運動のことである。現実をそのままキャンバスに写すことを重視したのがポイントで鮮やかで明るい色彩の風景画が多く描かれた。

NEW ART STYLE

そんなからっきしの人間が印象派の作品を見て思ったのは、光がとても魅力的に見えるということです。木漏れ日や水辺に反射する光など、どれもこれも光に目が惹きつけられていました。
その中でも一番好きな作品はチャイルド・ハッサムの《花摘み、フランス式庭園にて》
この作品が今回の展示でもメインの一つだったと思います。もう一つはクロード・モネの《睡蓮》
赤と白の花のコントラストと荒い筆使いから見える自然さ、道に落ちる陽の光を漉したような明るさがとても好きでした。
他作品の倍の時間はこの作品の前に立っていた気がします。本当に気に入ってテンションがあがっていたのでしょう。ポスターも買ってしまいました。

額がありません…
モネも良い
右上から二番目の作品も好きで栞を買った

 印象派展を一通り見終わったら、2時間近く経過していてさすがにお腹が空いたためどこかお店に入ろうとするもどこも満席。
卒展初日だったためかどこも大賑わいで、あまりにも見積もりが甘い自分にがっかりした日でした。
結局10分くらい歩いたところにあるセブンイレブンでわかめおにぎりとしらす青菜?おにぎりと綾鷹を買って、美術館前のベンチで曇天の空を見ながらランチを済ませた。

混んでる上島珈琲を横目におにぎりを食べている

 実は印象派展を目的に来てみたら藝大卒展もやっていたためとても得をした気分です。
そんなこんなで藝大卒展を見てきました。

デザインがかっこいい

 最初は日本画のエリアから見始めたところ、本当に人が多くてびっくりしました。老若男女とはこの場を指しているのだろうと思うくらいには人が満ちていた。
そんな中、続々と作品を写真に撮っている方々がいたため僕自身も気に入った作品を何点か収めてきました。

極楽 松岡 日菜香
ダイナミックな孔雀の凛とした目に惹かれる。このヒビ割れた表現はどうなっているんだとまじまじと見てしまった。
無題 鳥羽 健作
色がとても好きです。様々な部分に輪郭がついている技法?表現?も好みです。
闐々 森田 未夢
祈りのようなものを感じました。
仄明の星 矢島 駿之介
実際に見るとあまりにも細かく、神秘的なものも感じて好きでした。
金魚 河崎 海斗
水が満たされた袋が今にも落ちそうな瞬間に思わず「えっ!?」という声が漏れたのを今でも覚えてます。
いっしょにね 鷹山 真彩
とにかくキュート。好き好き大好き超愛してると言いたくなるような愛くるしさ。

 上記の作品以外にも身体的表現を使ったものやちょっとクスっとなるような作品もあって心から楽しめました。
こういった作品を見てるといつもの日常とすこし隔絶された別の世界に入ったような気持ちになります。気持ちを休めるために何かに夢中になるのは良いものだなと改めて思いました。
来年もまた足を運べたら良いな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?