GIGAスクール構想のパソコンで心配していること
GIGAスクール構想をご存知でしょうか?
すごく大まかにいうと、「学校で子ども1人1台にコンピュータ」という、文部科学省の計画です。
小学校によって多少の差はありますが、大半の小学校がコンピュータールームにパソコン40台程度がある、という状況です。
コンピュータルームを学年・クラスごとに調整しながら使用する必要があります。
これが1人1台になることで、クラスでいつでも使用することができます。
プログラミング教育に限らず、コンピューターを活用する能力(≒コンピュテーショナルシンキング)を育むための重要な環境です。GIGAスクール構想、ぜひ進めてほしい。
しかし、そこで導入するコンピュータがもしスペックが低いパソコンだったら、とても効果が薄れます。それがまさに起こりそうで心配。
子供たちのパソコンは携帯性よりも処理能力
私はプログラミング教育必修までの3年間、
「東京都と大阪市でプログラミング教育推進事業者」として取り組んできました。
いろんな小学校にいき、先生たちと公開授業など行ってきました。
このとき一番重要だと思ったのはパソコンの処理能力です。
「軽くて小さい携帯性」や「ペンタブレット機能」などを使いこなす以前の問題です。
渋谷区でmicrosoft社による「Surface Go 2」の導入が決まったようです。
タブレットタイプのパソコン。
導入自体は素晴らしいことですが、この渋谷区のパソコンのスペック表を見ると、いくつかタイプがあるようです。
どのスペックが導入されるのか気になっています。
LTE端末の予定のようなですので、これであれば十分なスペックでmicrosoft社はすばらしいものを提供してくれそうだなと思っています。
一方で、このパソコンに限らずですがPentiumuやCeleron/メモリ4GBのスペックが導入された場合、かなり不便になるのではなると予想されます。
タブレット型パソコンのスペックは総じて低い傾向
この3年間、いろんな小学校でプログラミング教育やりましたが、都心部の予算が多い小学校は大半がタブレット型パソコンでした。
小さくて持ち運びしやすいのですが、スペックを見ると大半が
・CPU:Celeron®
・メモリ:4GB
でした。
これでは、学校のシステムを入れたらとても重くなります。
パソコンを立ち上げのに時間かかったり、scratchを操作していると頻繁にフリーズしたり反応遅かったりで、本当に本当に授業になりませんでした。
港区立白金小学校、豊島区立仰高小学校などはタブレット型ノートパソコンでした。ここでデバイス処理能力を気にせずスムーズに授業できたことは一度もありません。
授業公開に向けた先生方の準備や確認などは、パソコンの処理能力さえ高ければやる必要がない業務がたくさん発生していました。
なかには、USBが一か所しかなく、外付けキーボードとマウス両方は使えないタブレット型パソコンもありました。
逆に一番やりやすかったのは、(地方のあまり予算が回ってこない)最もコンピュータルームでデスクトップ・有線LANでやっていた小学校です。
東村山市立回田小学校では、scratchなどいろんな活動をサクサクできました。
先生たちがせっかく重い腰をあげてプログラミング教育に挑戦しても、これでは心が折れてしまうのです。
教育委員会や各小学校では、導入交渉の際に「Corei3・メモリ8GB」相当が必要という交渉をぜひしてほしい
(この交渉ができる人があまりいないのが問題のように思います)
自宅でお子さんが使うパソコンはどんなものが良い?
お子さんが小学3年生くらいになったら自分用のパソコンを用意してあげると良いと思っています。
その際、Core i 3以上、メモリ8GB以上あると理想的です。モニター画面の14インチ以上だと見やすくて良いですね。マウスも必須だと思います。
ということで、
CPU:Core i 3相当以上(MD Ryzen™ 3の方がリーズナブル)
メモリ:8GB
インチ:14インチ
マウスを別途用意
これを用意してあげると良いと思います。最近は6万円くらいで購入できますよ。
さて、今日は雨ですね。週明けの18日(月)からオンライン学童保育サービスをはじめることにしました。リモートワークで家でいるのですが、仕事をしていると子供の学習サポートや遊び相手にあまりなれないんですよね。ほぼ自分のためにつくったようなサービスです笑
「こんなことで困っている親多いと思うんだよね」と話したら、当社の民間学童保育スクールのスタッフたちがサービスを1週間でつくってくれました。すごい。全国のリモートワークをしている保護者の方、週1日から利用できますのでぜひお試しください。 ↓↓(詳しくはこちら)
ありがとうございます!