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『満月珈琲店の星詠み』望月麻衣

望月麻衣さんの『満月珈琲店の星詠み』を読みました。望月麻衣さんの作品を読むのは、これが初めてです。不思議なタイトルと素敵なイラストに惹かれ、この本を手に取りました。


この物語の舞台となるのは、満月の夜にだけ現れる満月珈琲店。決まった場所はなく、気まぐれに現れるというその店では、猫のマスターと店員が働いています。店に訪れた客それぞれに、とっておきのスイーツやフード、ドリンクを提供します。そのどれもが夜空を連想させるとても素敵なものとなっています。本を開いてすぐのページに桜田千尋さんの美しいイラストが描かれています。
そんな店を訪れるのは悩みを抱える人々。そんな人々を導くように、猫のマスターと店員たちは彼らの星を詠みます。そう、占星術を使うのです。そうして店を訪れた彼らは自分自身を知り、それぞれに新たな一歩を踏み出そうと行動していきます。また、登場人物たちにはある繋がりがあり、最後にそれが明かされる形となっています。


私の印象に残った台詞を以下に記します。

この世にあるのは、『自分のしたことは、自分に跳ね返ってくる』という鏡の法則。
「占星術に限らず、立ち止まってしまった時は、まずは自分を知ることが大事ね。ほら、迷子になったら、立ち止まって地図を確認するものでしょう?」
試練を乗り越えたら、新たな扉は開いて、素晴らしい景色を見せてくれる。
そう悪いことばかりじゃないのよ。水星の逆行中はね、振り返りの時期なのよ。
何事も進むだけが良いわけじゃないわ。
昔を懐かしむ期間。
自分を見直せる大事な時期。
逆行中はね、懐かしい人に再会したり、あの頃にはできなかったことにトライできる、リベンジの時でもあるのよ。
自分らしく人生という旅路を進むためには、まず、自身を知ること。

この作品を読んで、自分自身を知ることが大切なんだと改めて知ることができました。また、占星術にも興味が湧いたので、自分のホロスコープを調べてみたいと思います。

物語に出てくるスイーツやフード、ドリンクがとっても素敵で私も味わってみたくなりました。

私も満月珈琲店を訪れて猫のマスターと店員たちに極上のスイーツやフード、ドリンクを提供してもらって、星を詠んでもらいたいなと思いました。

続編も二作あるようなので、そちらもまた読みたいと思います。

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