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【多数決は最悪の意思決定方法である】

これはスウェーデン在住の友人が言っていた言葉です。
私もスウェーデンに13年間住んでおり、その言葉に深く共感したので、紹介したいと思います。

スウェーデンは、個を大切にすることを理念としている国です。
ですから、男女などのジェンダー平等は当たり前で、人は違って当たり前という考えを持っています。
そして、自分の意見をちゃんと発言し、違う意見の人と議論することが当たり前だと思っています。

この考えは、子どもの頃から学校で民主主義教育がしっかり行われていることが大きいと思います。一人一人が主権者であるという民主主義の基本原則を理解しているのです。

ですから、スウェーデンでは選挙の投票率が80%と高く、18歳から24歳の若者層でも80%を超えています。

会議では、ほとんどの人が黙って座ることはありません。
少数意見であっても無視せず、議論を通じて最良の解決策を見つけようと努めます。

それに対して、日本では主権者としての意識が薄いと感じられることがあります。
民主主義が多数決に帰結すると短絡的に捉え、「どうせ自分の意見は影響しない」と諦める人が少なくないように思います。

タイトルにある【多数決は最悪の意思決定方法】というのは、民主主義の本質を表していると思います。

なお、私の息子は10歳の時から25歳で大学院を卒業するまでスウェーデンの学校に通い、その後就職のため日本に戻りました。
外見は親に似ず背が高くハンサムな日本人ですが、中身はスウェーデン育ちなので、帰国時に日本社会に適応できるか心配でした。
そんな経歴を持つ彼と結婚する女性がいるかどうか心配していましたが、
幸いにも日本人の愛らしい奥さんと結婚し、孫もできてホッとしています。


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