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「ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り」を見た(ネタバレあり)

ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)を知らなくても楽しめる、ファンタジー冒険映画


D&Dのハードルを下げる巧みな序盤

序盤のシーンでは、主人公のエドガン・ダーヴィス(クリス・パインさん)、ホルガ・キルゴアシーン(ミシェル・ロドリゲスさん)のキャラクターが置かれている状況、背景、主要な登場人物について、自然に説明されています。

この冒頭のシーンでは、これからのストーリーに関係する情報だけを提供するだけでなく、D&Dがわからないけどこのままみても大丈夫かな?と思っている視聴者のハードルを大きく下げてくれて、このまま見ていこう‼️と思わせてくれる重要な役割を果たしています。

自分も、RPGは比較的プレイしている方ですが、D&DはDefinity Original Sin 2を序盤やっただけで設定など詳しく知らなかったので、この序盤で安心しました。


誰が見ても感じる凸凹感が巧い

設定がRPGをベースにしているので、チームを組んでいくことになるのですが、この辺りもとてもうまく考えらえていて、D&Dを知っている人でも知らない人でもわかりやすいようになっています。

D&D的には、パーティーの職業が戦士(ホルガ)、ドルイド(ドリック)、魔法使い(サイモン)、吟遊詩人?/シーフ?(エドガン)ということになるのですが、RPGをやったことがある人が見れば、とてもアンバランスなパーティなのです。

また、キャラクター的に見れば、エドガンは目的意識は明確であるものの、ほぼ何もできないヘタレですし、サイモンは魔法使いとはいえ子供でも使える魔法しか使えないですし、まともなのは、やたらと戦闘力が高いほるが、ほぼ何にでも変身できる人間嫌いのドリックというキャラ的にもかなりアンバランスなっていて、ここでもD&Dを知らなくても自然に楽しめるように考えられています。


配役も神!

なんといっても、フォージ役のヒュー・グラントさんが本当にいい敵役を演じています。いかにも胡散臭くて、絶対に姑息な奴に違いない!でも外面からはそのようなところを感じさせない演技が滅茶苦茶良いです。

主演のクリス・パインさんは、個人的には肉体派というイメージが強かったのですが、この映画では肉体は封印して、娘のため、奥さんを蘇えさせるという意思だけは強いけど、戦闘では全く役に立たない役を好演しています。

とにかく盛りだくさん

ホルガ、ドリックが戦闘で大活躍することろや、デブのドラゴンが転がりながら襲ってくるところや、色々な角度から視聴者を楽しませる工夫が凝らしてあって、画面から製作者の熱意を強く感じることができる映画でした。

そして、最後に少し泣かせるところも仕込んであって油断しました。


まとめ

個人的には、予備知識なくても楽しめる映画だと思うので、ファンタジー、RPG設定が苦手でなければ、幅広くお勧めします。

それではまた次回です!

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