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「相談してよかった」と言われたとき、いつも思うこと。

相談を受けると、言われることがある。

ひらやまさんと話して、気づけました。
こんなに話を聞いてもらえたのは、初めてです。
変われたのは、あのとき話したからだよ。

そう言われるたびに、いつも思うことがある。

ぼくは、ただ30分くらい話を聞いただけ。それをよい体験だと思えるのは、あなた自身の力なんです。真摯に話して自分と向き合っているからなんです。同じことをしても、つまらないと感じる人はたくさんいます。よい時間になったのは、あなたがよい時間にするための行動したからですよ。

自分がそのとき話を聞けること、経験したことがたまたま参考になっただけ。タイミングが少し昔でも少し未来でも結果は違ったかもしれない。人の状況は刻々と変わるから、たまたまよいタイミングで出会えたことは、ものすごい奇跡だ。

相談の場がよい場になるのは、お互いに誠実になれたときだけ。誠実さは、自分の意図と相手の意図が重なって初めて生まれる。その場を二人でよくしたい、相談する人される人の間に良い未来を描きたい、そんな意図。

これがなかなか難しい。誰でも利己的な一面を持っているから、自分だけじゃなく相手にとってもいい場を模索することは、とても難しい。

相手の意図はいつもわからない、ころころと変わることもあるから、まず自分の意図を整えることから、いつもはじめたい。

自分と相手の未来に重なる部分を探してみる
そう思えない人とは関わらない
目の前の一人に精一杯の誠実さを向けてみる

関わる人を選ぶコミュニケーションだから、誰にもできるわけじゃない。それはしょうがない。神でも聖人でもないのだから、ただありふれた一人の人として、両手に収まるくらいの大切なものを大切にできればいい。

いますぐ変えられるのは、いつだって自分だけ。相手の意図や期待など、変えられないことを変えないと意思決定しなければいけない。想像も配慮もするけど、結果は手放さなきゃいけない。

よいプロセスと行動にコミットして、よい結果が訪れるのを待つ。言うのは簡単でやるのは難しいから、よい習慣とよい価値観を持ち続けたい。

これからも相談に乗るとき、相談した相手をよくコントロールしようとは思わない。結果がよくてもわるくても、自分にできることをするだけ。

よくなったからといって、お礼がほしいわけじゃない。相談した人自身が、自分の力と可能性を信じるきっかけの一部になれたら、それで充分なんだ。

そこにあるのは、極めて個人的な習慣と価値観の実践だけだ。目の前の人をきちんとみつめて、未来を想像する、人の可能性を信じる。その姿勢と実践を欠かしたくないから、きっとこれからも相談に乗る。


最後まで読んでいただきありがとうございます。