#01 響く言葉について

響かない言葉があります。流暢な言葉遣いで丁寧に書かれているはずなのに、自分の中に響いてこないのです。

響く言葉があります。読んだ瞬間、こころが震えるような、どうしようもなく共感してしまう言葉です。

このnoteを書きながら、二つの違いを考えてみると、

「自分の内から発せられているか」

に尽きるような気がしました。

喜怒哀楽に富む表現でも理路整然とした表現でも、自分の深いところから汲み上げてきている言葉かどうか。

誰かから聞いたことではなく、自分との対話によって生まれた言葉かどうか。

誰かのルールではなく、自分の哲学によって生み出された言葉がどうか。

人によって好き嫌いがあるかもしれませんが、少なくても自分はそういった言葉がすきです。

そして真に迫る表現は、うまく説明ができないのです。

その言葉を書けるタイミングはその瞬間しかなく、再現することができません。当時の自分の気持ちを思い出すことはできますが、まったく再現することはできません。

だから、自分は日々筆を取るのだと思います。

毎日毎日一日たりとも同じ自分に出会えることはなく、そのときそのときの自分に出会えた記録を残したくて、筆を取るのだと思います。

自分と向き合いたくなったとき、筆を取るのだと思います。いつまでも真摯に自分を見つめられる人でありたいのです。

それでは、また。

六月三十日
沖縄・波照間島


最後まで読んでいただきありがとうございます。