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良いnote

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個人的に、とても個人的に、いいな、と思ったnoteを集めるマガジン。
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2023年12月の記事一覧

わたしの詩の書き方 「はつ、ゆき」(詩集『ひかりの途上で』より)

 以前、「詩の教室」で自分の詩の書き方についてお話したことがありました。  そのときは「はつ、ゆき」という一篇の書き方についてお話しました。  いまの自分の書き方は少し変化しているのですが、基本的な書き方は変わらないのでここに載せておきます。 ・・・・・・・・・・・・・・・  まず、作品「はつ、ゆき」を読みます。 はつ、ゆき 赤ん坊のわたしの目が 窓のそばで はじめてみひらき とらえた わずかなこゆきさえ記憶になく 何万回繰り返されても この身の転生は ひとと別

ベストバイ2023

2023年は少しずつ日常が戻っている事を感謝しながらも沢山の事を経験した年だった。 働き方や価値観、時間の過ごし方など年々変化する。ミニマリズムとシンプルで美しいものが好きという感性は未だに変わらずに大切にしていることの一つである。 今年も何かを取り入れては、手放している。 自分の手に収めらるものは限られているし、一つ一つ納得し、心が満たされるものだけを置いていたい。 そんな今年のベストバイ。 自身の変化も感じながら、今年も書いていくことにする。 部屋編 1.Loui

2023年、そしてそれに紐づく人生を振り返る

突然押し寄せてくる波のような一年だった。 ゆっくり振り返ってみる。 体調不良からの退職まず年が明けてすぐ、体調が悪くなった。仕事に追われ、気付いた時にはほぼ毎日頭痛がするようになっていた。整体に行っても病院に行っても症状は治らなかった。 毎週日曜日、楽しいはずのデートで涙を流していた時に「なんでこの時間のために生きてるのに、仕事のことを思い出して泣かなきゃいけないのだろう」と思い、5月に退職した。 ちょうど新卒で就職して一年が経った頃だった。 同居していた家族の目もあり、

人類学的なデザイン

Spectrum Tokyo Fest 2023にて、「人類学的なデザイン」というタイトルで登壇させていただきました。 近年、人類学とデザインの領域がより近接しています。他者を知ることを通して、翻って自分を深く知る。そのような人類学的な態度を組織にデザインする実践について、提供開始から1年弱で発行枚数200万枚を突破し、グッドデザイン賞も受賞した「メルカード」のデザインプロセスと、お客さまを知るために毎週実施している「Research Hour」の取り組みを事例に紹介しまし