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送迎で見える家族関係

毎日通勤に使う駅のホームから、駅前の送迎スペースがよく見える。
毎日眺めていると、「あれ、今日はあの人休みかな?」とか、顔や好みの服装などだいたいわかるようになる。
いつも重そうなリュックを背負った高校生、毎日同じNIKEスニーカーの人、両手を横に大きく振って歩く大学生など、覚えるつもりも無いのに覚えてしまうし、その人の動きのひとつ一つから育ち方や生き方まで想像して一人で楽しんでいる。

特にいつも一番注視しているのは、クルマを降りた時の様子だ。
高校生の女の子とかは「じゃーねー」とか「行って来まーす」と言って手を振る姿は、見ていてとても気持ちがいいし、良い家庭に育ってるなーと私も笑顔になります。
もちろん男性でも「じゃ!」とか「サンキュー」と、送って来てくれた家族を見て、笑顔こそはなくても家庭の雰囲気は垣間見えます。
逆にと言っていいのかわかりませんが、笑顔もなく降りて背中でドアを閉めて歩き出す人もいます。
たまたまその日だけ機嫌が悪かったのであれば仕方ないと思いますが、それが毎日ならどうなんだろうと不信感が生まれます。
私も息子が高校時代に何度か送迎した事がありますが、いつも顔を見て「気をつけて行けよ」と必ず声をかけていました。
男の子なんでさすがに手は振りませんが、でもたぶん誰でも送る側は言葉こそ違えど声をかけていると思います。
もしかしたら背中でドアを閉める子も、小声で「うん」くらいは言ってるのかも知れません。
でも、やっぱりお互いに見あって笑顔の方が気持ちいいなと思います。
そこは意識して振る舞えるものではありません。
そんなほんのちょっとした家族のコミュニケーションが、もしかしたら犯罪や非行を防ぐのかも知れません。

誰も気にしないような事が自然に出せる家族関係は素晴らしいと思うし、ぜひともそれを自然に出来る家族を作って欲しいと思いました。

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