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愛すべき珍獣達

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何なんだ⁉と思う出来事やら人物やら。誰でも理不尽に思えることが多々あるけれど。すべてのことは自分にとっては必然…と思って少し考えてみたりする。答えが導き出せるとは限らないけど。
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#父

女三人

女三人

数か月ほど前、父が亡くなった時、残された女三人はひとりも涙を流さなかった。他人が見ればなんという家族かと思われるに違いない。でも、一滴の涙も流れなかった。
思えば、最初に倒れてから15年近く経っていた。医療ミスから始まった病院への不信感、看護婦の悪行、父が二人三脚でやってきた従業員の裏切り、仕事関係の人や親戚までもが手の裏返しに去っていく姿、見たくもなかった"人“の見にくく汚いものが一気に押し寄せ

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古びた靴

古びた靴

私がお嫁に行った当時、義理の父は家族の嫌われ者だった。
結婚の挨拶の日は父のいない日を選んで決められた。そんなことはつゆも知らない私は緊張した面持ちで彼の家を訪れた。そこには母の姿だけだった。おかしいなと思っていると、
「予定があって今日はいないんです。」
と言われて、何の為の今日なのだ?一家の長がいないとはどういうことか?と戸惑っていると、たまたま忘れ物があったとひょっこり帰ってきたのが父だった

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