見出し画像

移住して見つけた、暮らしをハッピーにするもの。これがあったら、日本での事業と暮らしは変わる!?

ポートランド雑記です。

日本に住んでいたときとは違って私の日常になったものの中で「あー、これが普及したら、日本のビジネスと暮らしが変わりそう(変わった)」と思ったモノやサービスを、まだ感覚が旬なうちに記録しておこうと思います。

今まで日常になかったもの、知っていたけどこれほどまでとは!と驚いたもの、ネットとリアルいろいろです(初心者ゆえ、海外生活に馴染みのある方には釈迦に説法だと思います。ご容赦ください)。

イチオシ!To Go BOX は地球にもおなかにも優しい仕組み。

いちばん最初に紹介したいのがこれ。To Go Box。

「ドギーバッグ」の方が一般的でしょうか?レストランで残したものを持ち帰ること。食べ終わった頃に「Can I have(get) a box(or to go box)?」と言えば、残ったものを持ち帰ることができます。カジュアルな店であれば、あらかじめウォーターや食器が置いてあるカウンターに To Go 用のパッケージ(もちろんプラスチックではなく紙や袋)が用意されています。ポートランドに限らず、米国、海外ではわりと普及しているので、そんなに珍しいことではないかもしれません。が、私のこれまでの日常にはなかったし、普及するといいなぁという気持ちもあり紹介します。

この仕組みは、食品ロスの問題を解消するし、主婦でもある私にとっては、持ち帰って夕飯の一品にしたり、明日の朝ごはんにしたり、時には深夜のおつまみにと本当に助かっています。またレストランにとってもいいはず。新しいメニューがあったらお気に入りに追加して頼んで挑戦してみよう!(食べきれなかったら持ち帰ろう)と1品多くオーダーしてしまうこともよくあるから。これぞ、みんなにハッピーな仕組みです。

持ち帰ったものを食べて体調が悪くなった、と言ったリスクもあるから普及していないのかもしれないけど、あくまでも自己責任。個人的に街単位からでも、商店街単位からでもいいから(食品衛生の問題やルールがあるのかもしれないけど・・・)もっと広まったらいいのに、と思っています。

街に繋がりと循環を。スリフトショップが広まると優しい社会になりそう。

この街に来て、街を歩いて最初に思ったことは「古着屋さん、リサイクルショップ多いなぁ。しかも家具とかとてもいい物がある」。

その特徴のひとつに、持ち込みカウンターがドーンとあるところが多い。IKEAのバッグに入れて大量に持ち込んでいる方もよく見かけます。

つまり、街の人が要らなくなった服やカバン、家具を持ち込んで店が買取り、そこで店が販売するというスタイル。高く売ろう、という気持ちよりも、使わなくなったから誰か使ってくれる人のもとへ、というドネーションの要素の方が強いようです。ゆえに、とてもお手頃な価格で売られています。お店自体も非営利なので必要コスト以外はドネーションのようです。

うちから徒歩圏内(15分ぐらい)の間にもかなり大きめのショップがふたつあり、時たま覗きます。移住後、ものを増やさないように、増やさないようにと生きているのだけど、可愛い食器などはついつい欲しくなってしまいます。

画像1

誰かが使わなくなったものが、誰か必要な人のもとに届いて、その差額もお店の維持と、必要とする人のもとへ行く、と思えば、心が安らかになる気がするのは私だけでしょうか。

スリフトショップには、街に繋がりと循環を生むポテンシャルがあるように思っています。

もっと早くにあったら・・・小商い&フリーランサーの活躍する時代がもっと早く訪れたかもしれない。

残りの2つは、もう聞き飽きた話かもしれないけど、すでに論じ尽くされているかもしれないけど、私自身が実際にサービスを見て体験して、これはすごいと再確認したものなので紹介させてください。

ひとつめはpaypal誰しもが知っている個人間送金のサービスの老舗です。設立は1998年に米国で。つまりその頃から個人間の送金が簡単にできたわけです。日本はpaypalの個人送金(正確には受取の方)が可能になったのは2019年のこと。日本独自のpaypay、LINEpayなどがそれ以前に登場しているので、おそらく日本国内の利用率はさほど高くないのではないかと予想します。

ポートランドに来て、音楽のレッスン料、お菓子のオーダーなどpaypalで送金してね!を言われる機会がとても増えました。移住前は、子どもの習い事などは、いまだに月謝袋や銀行引き落とし(銀行口座の回収って大変ですよね。リスクにもなる)、現金払いをしていたような・・・。

10〜15年前からこうして個人間の送金が手数料も低く銀行に行かずとも簡単に行えた。これはきっとスモールビジネスを営む人にとっては好機だったんだろうなぁと。個人への送金が簡単にできたら、CtoCのビジネスはもっと多様になったかもしれない。主婦、フリーランス、個人事業主が小さなビジネスをスタートし活躍する時代は早まったのではないかとすら思うのです。

もちろんクレジットカード決済、キャッシュレスの普及率が高いという社会的な背景があっての個人間送金の普及ではあると思います。その背景にはクレジットスコア(クレジットカード利用実績で決まるお金にまつわる信用度をはかる指標)の存在があるでしょうし、一概にサービスがあったからというものではなく、Paypalが日本で使えたしても普及したかはわかりません。

でも、法律が、インフラが、サービスが、個人の暮らしや生き方に影響を及ぼすということを改めて感じたので、ひとつめに紹介しました。

Simpe is Best の代名詞のようなサービス。商品、不動産、求人情報の個人間の情報掲示板。

こちらも世界各国の都市ごとにある、元祖、地域SNSのプラットフォームです。SMOUTをつくる時にもよくよく見ました。知っている人は馴染み深いCraigslistです。

ポートランドのCraigslist   東京のCraigslist

こちらも歴史が古く(1995年ですから)、サイト自体のデザイン変更もほぼなされていないだろう、昔懐かしいUIです。

情報の蓄積とその利用が海外ではとても高い。日本独自の地域SNSサービスや個人間売買サービスはありますが、Craigslistがもし日本で普及していたら果たして共存できたのだろうか、と思うぐらい、「〇〇探している」(買いたい)といったら「Craigslist」で探した?というコメントが返ってきます。「〇〇手放したい」といったら「Craigslist出したらすぐ引き取り手見つかるよ」というコメントが返ってきます。

日本からの移住時にCraigslistがあったらどんなに良かったことか!もうひとつ言うならFacebookフリマも数カ国限定の機能だけどたまに眺めています(米国にいる時じゃないと表示されないっぽい)。



画像2

↑Facebookのメニューのこの赤丸のところに表示される。



画像3

↑Facebookフリマでピアノ探し中w

PayPalは日本の法律のため使えなかったものですが、Craigslist はあったし使えたサービス。なぜ日本で普及しなかったのか、は別の機会に考えてみたいと思います。

※アメリカは州ごとに法律も異なれば傾向も異なるので、アメリカ全般の話ではありません。私の住むポートランドで感じることとしてご容赦ください。

次は、逆パターン、こちらに来て「日本最高!日本のこれすごい!!」と思ったことをまとめたいと思います。これもたくさんあります。

街や今の暮らしの環境のすべてが100%いい、なんてことはそんなにないと思うのです。暮らしは多面的であり、家族ひとりひとりの価値観や感じ方も違うから、いい/悪い YES/NO でくっきりと分け隔てることはできない。時期やライフステージによっても変わります。濃淡があったりバロメーターがあっちに振れたり、こっちに振れたり。環境の変化や違いを捉えたり、楽しみながら、より良い方へと自分で変え続けたり、つくり続けて行けばいいか、と思っています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?