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米マクドナルド、物流サプライチェーンを100%再エネに

2022年12月15日、米マクドナルドと北米物流協議会のメンバーは、レストラン大手の米国物流サプライチェーンの電力負荷を100%再生可能エネルギーで賄うのに十分な仮想電力購入契約(VPPA)を締結したと発表した。

エネル・ノースアメリカ社と締結したこの契約により、マクドナルドとそのパートナーは、テキサス州にあるエネル社のブルー・ジェイ・ソーラー・プロジェクトから合計189 MWの再生可能エネルギーならびに関連する再生可能エネルギー証書(RECs)を得ることになる。

マクドナルドとその取引先は、この契約によって年間47万MWh以上の再生可能エネルギーの購入を見込んでおり、これは年間17万トン以上の二酸化炭素排出、または8000万台のトラックが排出する温室効果ガスを回避するのに相当するという。

マクドナルドは2021年に、「2050年までにグローバル事業全体でネット・ゼロ排出を達成エミッションを達成」するという目標を発表しており、そこではサプライチェーンでの温室効果ガス排出の31%削減や、スコープ1~3のすべてにおいて2030年の排出削減目標を引き上げることも公約した。マクドナルドの温室効果ガス排出量のほぼ99%は、スコープ3(バリューチェーンからの排出)が占める。

米マクドナルドの北米担当SVP兼チーフ・サプライチェーン・オフィサーのボブ・スチュワート(Bob Stewart)氏は、次のように述べる。

「この取引は、マクドナルドとその物流パートナーが、幅広いネットワークと規模を活かしてサプライチェーンの排出量に共に取り組む努力を結集した非常に特徴的な例だと言える。私たちは、気候変動に対処し、継続的に改善していくために力を結集していく。」

米テキサス州グライムス郡を拠点とするエネル社のブルー・ジェイ・ソーラー・プロジェクトは、2700エーカーの敷地に65.8万枚以上の太陽光パネルを設置し、270MWdcの太陽光発電と59MWdcの蓄電システムを組み合わせる。このプロジェクトの本格稼働は2023年を予定する。

エネル・グリーン・パワーのパオロ・ロマナッチ(Paolo Romanacci)責任者は、こう述べた。

「この革新的な取引は、大手企業がパートナーの脱炭素化を支援する上で、エネル社がどのように実践的なアプローチをとっているかを示す好事例だ。こうした記念すべき取引に参加できることを光栄に思うとともに、このオーダーメイドのソリューションを通じて、マクドナルドとそのサプライヤーがサプライチェーンの排出量削減目標を達成する支援ができることを期待している。」

(引用元)https://www.esgtoday.com/mcdonalds-covers-100-of-us-logistics-supply-chain-electricity-load-with-renewable-energy/


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